【デジタル戦略統括部×人事部×リンクアカデミー】の三位一体!
全社の「自律的な業務改善」の起点になる、デジタル人材育成施策とは

株式会社三菱UFJ銀行様

 

業種 金融業
従業員数 31,756名(2024年3月末日現在)
課題

ITスキル育成による業務効率化の実現


ご担当者様
デジタル戦略統括部 間宮様(写真左) ※取材当時
人事部 岩泉様(写真右)

導入前の課題・背景
「業務効率化を自律的に行うスキル」の育成が急務
  • 各部署で自律的に業務効率化を実現することが重要
  • ITスキル向上により日々の事務作業負荷の軽減を目指すことに
  • 既存の業務スタイルを踏襲するのではなく、ITツールを活用した新しいやり方への移行を目指し、デジタル戦略統括部と人事部が連携
導入後の成果・効果
受講者起点で全社デジタル活用意識の醸成につながる
  • 受講者が自部署に戻ってスキル発揮することで、伝道師的な役割を担っている
  • 全社意識調査でも定量的にデジタルによる業務改善がなされている実感を持たれている
  • 2年間で応募者も3倍になり、受講者が新たな受講者を呼ぶポジティブな連鎖が生まれている

導入前の課題・背景

「少量多品種業務」の効率化とITスキル底上げの必要性

業務効率化において貴行が抱えられていた課題はどのようなものでしょうか?

間宮様:
デジタル戦略統括部は、全社的なデジタル基盤の整備や、ビジネス部門のデジタル化施策をサポートしており、各部の業務効率化やDXの加速に向けて、様々な支援を行っています。
しかし、当部が支援できる箇所はどうしても全社的に見て大きな効果が見込める施策に限られます。他方、銀行内の各部署に非効率な業務が存在し、人が時間をかけて毎日同じ作業を行うケースが多くあります。このような「少量多品種業務」を効率化していくべきという課題がありました。

岩泉様:
数年前からの人員減少により、特に本部では従来の約6割の人数で業務を遂行しなければならない状況が生じました。また、銀行は手続やそれを管理するフォーマットが非常に多いのが実情です。これらをどのように効率化するかを検討した結果、最も取り組みやすく、効果を期待できる手段として、各行員によるITツールの活用が最適であると判断しました。そのため、ITスキルの底上げが必要となったのです。

課題に対し、どのような対策を打たれましたか?

岩泉様:
まず、人事部として、行員に必要なITスキルを具体化しました。これまでは、過去のやり方を踏襲して業務に取り組む傾向が強く、先ほどの課題において従来の業務のやり方から脱却しITツールを活用するには、ITスキル習得による「自身の評価への結びつき」や「明確な目標設定」の部分を人事部で見える化することが必要だと考えました。「何が必要で、それを使うと何ができ、一定のレベルに達すれば〇〇の権利が得られる」といった具体的な指針を示し、これまでの仕事のやり方を変えることで生じる不便さを許容させ、ITツール活用に取り組む時間を創出するような働き方を推奨することが、人事部としての役割だと思います。
一方で、専門性の観点からは人事部で対応できることには限界があるため、デジタル戦略統括部と連携して取り組みを進めてきました。その一つが「GATE研修」で、デジタルの門戸を叩く扉の役割を果たしています。

間宮様:
「GATE研修」の枠組みの中で、様々なITツールの研修を行っています。参加者は社内公募で募りますが、業務の一部として研修を受講するので、参加者の上司に対しても、スキルを継続的に発揮できるような業務アサインの検討を求めています。
今回の研修は、「ExcelやVBAの知識習得、開発実践により、業務効率化を自律的に行うスキルを醸成する」ということをゴールに作りました。研修の受けっぱなしではなく、自部署に持ち帰ってスキル発揮してもらうことを目的としているため、3~5か月の研修期間のうち、インプットは最初の1か月程度で、それ以降は実際に所属部署の業務に関するマクロ開発を行うプログラムとしました。アウトプット時の「1on1フォロー」も貴社にお願いし、マクロ開発の知識・スキルの定着化に向けた体制を整えています。

導入後の成果・効果

受講者はもちろん部署全体、全社へデジタル活用意識が伝播

研修を実施してどのような成果がありましたか?

間宮様:

受講者アンケートでは、Excelスキルレベル初心者であった方の大半が、この研修と研修後の継続的な開発を通じて、上級者にスキルアップしたと自己評価しています。過去の受講者と定期的に会話をするのですが、継続的に開発を行っているだけでなく、自部署内にスキルの展開をして、周りを巻き込みながら業務効率化を行っている、という話も聞くことができています。

岩泉様:
人事部では、2年前から行員のデジタルツールのスキルレベルの調査をしており、行員全員が提出する共通申告スキルの中に、Excelのスキルを問う欄を設けています。
この研修の受講者は、Excelスキルの5段階評価でレベル3以上を記入しており、スキルの向上を実感していると思います。
また、本研修の受講者が組織に戻り、隣の同僚に研修内容を共有することで伝道師となり、波及効果を生み出しています。意識調査でも、「行内のデジタル領域の業務改革が行われていると感じる」という回答が増えており、研修を継続してきた結果が、意識調査にも明確に反映されたと考えています。

初回の実施から2年が経過し、応募人数も当初の3倍に増えているという状況、この要因というのはどこにあると思いますか?

間宮様:
人事部のスキル定義で、「このスキルを身につけないと置いていかれてしまう」という基準が示されているので、何かしら取り組まなければいけないという意識が高まっていると思います。求められるスキルが具体的になったことで、一人一人の意識が変わって、公募研修に手を挙げる人も増えています。そういった周りのやる気を見て「自分もやっていかなきゃ」という意識の変化もあると思います。
また、「昔から使われているExcelマクロがメンテナンスできない」という課題を抱えていた方が、「自分でスキルを身につけて使えるようにしていこう」という意識変化もあると思います。直近の研修では、このような悩みを抱えるチームリーダーや上司層で、部下にやらせる前にまず自ら研修を受けてみるという方も多かったです。

岩泉様:
受講者が隣の後輩や先輩に「この研修は非常に良かった」と話したことで、次の回にその同僚が受講するという良い循環が生まれています。これはやはり、研修の質が高く、人事部、デジタル戦略統括部、リンクアカデミーの皆さんが、熱意をもって作り上げてきたからこそだと思います。私個人の意見ですが、一緒に取り組んでくださる方々の熱意は非常に重要だと感じています。デジタル戦略統括部が行内の業務効率化を見渡す中で「ここに改善の余地がある」といった具体案を出し、貴社が「銀行内でこれを実施するにはこうした方が良い」といったアドバイスをするなど、それぞれの立場で意見を出し合って、より良いものを作り上げようという気持ちが、素晴らしい研修を実現していると強く感じています。

取組をご一緒させていただく中でリンクアカデミーの研修に感じる価値、他社とは違うと感じた部分があれば教えてください

間宮様:
まず講義が参加型であることが良いと思っています。チャットでコミュニケーションを取りながら受講者の理解度を確認していく形式は、オンラインの講義ではなかなか他社にはないところだと思います。アンケートでも、「メイン講師の方とサブ講師の方の体制が良い」という声が多数あります。聞き逃してしまってもチャットを読み返せばわかるという仕組みや、内容に追いつけなくともすぐにフォローに入っていただけるところは、受講生の安心感につながっていると思います。
そして、アウトプットのフォローも手厚く、特にマクロ開発する際の1on1でのフォローは、行員だけでは全受講生を見ることが難しいので、すごく魅力的だと思っております。他社と比較して柔軟に対応いただけることも、継続的に支援を依頼している理由の1つです。例えば、講義内で取り組む課題に銀行業務でも使いそうな内容を盛り込んでくださったり、ChatGPTの利用なども柔軟に入れてくださったり、我々のニーズをうまく反映していただいています。

岩泉様:
私も様々な研修を聴講させていただいている中で、最も際立っていると感じるのは、フォローの手厚さと専門性です。講義中のサポートや途中での質問に対する丁寧な対応、そして高い専門性に感銘を受けました。安心して受講できる環境が整っていると思います。
その結果、受講者は疑問点を積極的に質問し、より高度な成果物を作り上げようという意欲が湧き、一段上のレベルに挑戦しようという気持ちが醸成されていると感じています。このような環境を提供してくださる講師陣の皆さんに、深く感謝しています。

今後の施策展望

Excelマクロ・VBAのさらなる習熟と最新ツールの掛け合わせ

今後、リンクアカデミーに期待されることはありますか?

間宮様:
Excelマクロ・VBAは非常に重要だと個人的には考えていますが、世の中にいろいろな業務効率化ツールが出てきている中で、うまくツールを掛け合わせていくことが重要だと思います。生成AIを活用したExcelマクロの開発など、他ツールと上手く組み合わせながら、効率的に開発を行っていくことも目指していきたいと思っているので、それに向けた行員のスキル習得を貴社にご支援いただけるとありがたいと思っています。


岩泉様:
銀行業務においては、非常に多くの行員がExcelを日常的に使用しています。そのため、Excelやマクロ、VBAを熟知することが、業務効率化に直結する最も効果的な手段であると確信しています。これからも行員に対して、これらのツールを活用して業務効率化を推進することの重要性を伝えていきたいと思います。
人事部として行員に持っていてほしいExcelやマクロのスキルレベルを明確に定義しているので、その目標に向かって行員のスキル習得を支援していきたいと考えています。貴社からも引き続きご支援を賜り、共に業務効率化を推進していければ幸いです。

資料請求・お問い合わせ

Contact_背景文字

お電話でのお問い合わせ

月~金 10:00~19:00  10:00~17:00

研修サービス概要資料

1,000社以上の法人研修実績を誇るリンクアカデミーの提供する
各種研修・診断についてご紹介。

お問い合わせ

気になる点やご不明点はお気軽にお問合せください。
スキル診断の無料体験も可能です。
特長

リンクアカデミーの診断・研修について詳しく知る