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新人研修で身につけるべきExcelスキルとは?基本操作と活用術を解説

目次[非表示]

  1. 1.新入社員向けのエクセル研修が必要な理由
  2. 2.新入社員向けのエクセル研修に最適な基本操作と実務スキル
    1. 2.1.ショートカットキー|作業スピードを上げて資料作成を効率化
    2. 2.2.グラフ|データを視覚化して説得力のある資料を作成
    3. 2.3.セルの書式設定|見やすい表を作るための基本操作
    4. 2.4.四則演算の計算|数値入力や簡単な集計の土台を作る
    5. 2.5.関数|業務で頻出する数式処理を自動化する基本機能
  3. 3.業務で役立つエクセル操作の基本知識
    1. 3.1.ファイルの保存と複製|上書きトラブルを防ぐ基本操作
    2. 3.2.連続データの入力|オートフィルで手入力を効率化
    3. 3.3.単位の扱い|表の形式を崩さずに数値を整理
    4. 3.4.印刷プレビュー|提出用レイアウトを整える操作
    5. 3.5.セル結合|見出しをまとめて表の見栄えを調整
  4. 4.新入社員向け研修を成功させるためのポイント
    1. 4.1.研修の目的とゴールを事前に伝えておく
    2. 4.2.操作体験や演習課題を通じて実践力を養う
    3. 4.3.現場配属後にフォローアップ研修を用意する
    4. 4.4.新入社員にとって理解しやすい伝え方を意識する
  5. 5.記事まとめ


 新入社員研修では、業務で必要な基礎スキルを早期に習得させることが重要です。なかでもエクセルは、資料作成やデータ処理など多くの場面で使われるため、実務に入る前に基本操作に慣れておく必要があります。
 
 一方で、どこまで教えるべきなのか、何をテーマにすればよいのかで迷うといった声も少なくありません。この記事では、新入社員向けのエクセル研修で取り上げたい内容や、研修設計のポイントを解説します。

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新入社員向けのエクセル研修が必要な理由

 エクセルは、多くの職種で日常的に使用されている基本的な業務ツールです。資料作成や集計作業に欠かせない存在であり、入社時点で使えることが当然とされる場面も増えています。実際に、内定段階で操作スキルの習得を求める企業も少なくありません。

 新入社員がエクセル研修を通じて、入社段階で基本を身につけておけば、業務の正確さや効率が向上し、生産性の底上げにもつながります。


新入社員向けのエクセル研修に最適な基本操作と実務スキル

 企業内で業務効率化が進むと、現場の負担減少だけでなく、組織全体の運営にもさまざまなメリットをもたらします。業種や規模を問わず、多くの企業に共通する効果が期待できるため、効率化の取り組みは広く重要視されています。ここでは業務効率化が進む具体的な4つのメリットについて解説します。

ショートカットキー|作業スピードを上げて資料作成を効率化

 ショートカットキーは、複数のキーを組み合わせて操作を素早く実行する方法です。たとえば「Ctrl+C」で文字などのコピーや「Ctrl+S」で保存などがあり、覚えておくとマウス操作の手間を減らせます。使い慣れるほど作業スピードが上がり、知っていると知らないのでは、作業量に大きな差が生まれます。

 特に、資料作成やデータ整理などの反復作業の多い場面では、業務効率に直結するスキルとして大きな効果を発揮します。

グラフ|データを視覚化して説得力のある資料を作成

 グラフは、数値データを視覚的に伝える手段として多くの場面で活用されます。棒グラフや円グラフを使えば、複雑な情報も直感的に把握しやすくなり、資料の説得力が高まります。エクセルでは少ない手順でグラフ作成が可能なため、新人のうちに基本操作をマスターしておくと安心です。

 会議やプレゼンでの印象も良くなり、業務の成果を適切に伝える力が養われます。

セルの書式設定|見やすい表を作るための基本操作

 セルの書式設定を活用すれば、データに色を付けたり罫線で区切ったりして見やすい表を作成できます。たとえば、項目ごとに背景色を変えることで情報の整理がしやすくなります。表示形式を変更すれば、日付や数値も統一された見た目に整えることが可能です。

 見やすい資料は上司や取引先の印象も良くなるため、表現力としてのスキルを磨いておくと今後の武器になります。

四則演算の計算|数値入力や簡単な集計の土台を作る

 エクセルでは、足し算・引き算・掛け算・割り算といった四則演算が簡単に実行できます。セルに数式を入力すれば、自動的に計算結果が表示されるため、手計算や電卓に頼る必要がありません。基本的な演算に慣れておくことで、関数の理解もスムーズになります。

 数字に強くなることは、業務全般への自信にもつながります。特に、計算に苦手意識がある人は早めに習得しておく必要があります。

関数|業務で頻出する数式処理を自動化する基本機能

 関数は、あらかじめ定められた計算処理を自動で行う機能です。たとえば「=SUM」で合計を求めたり「=AVERAGE」で平均を算出したりできます。関数を使えば作業の正確性が高まり、時間の短縮にもつながります。

 まずは基本的な関数の仕組みと使い方を理解し、実務で活用できる場面を少しずつ広げていくことが重要です。繰り返し操作することで自然と定着し、自信も生まれます。


業務で役立つエクセル操作の基本知識

 基本操作のほかにも、エクセルはさまざまな業務のなかで活用されています。単純なデータ入力にとどまらず、共有や印刷といった実務全般に関わるため、最低限押さえておきたい機能は数多くあります。ここでは、特に新入社員が覚えておくべき操作について解説します。

ファイルの保存と複製|上書きトラブルを防ぐ基本操作

 共有ファイルを扱う際は「名前を付けて保存」や「ブックの複製」によって、元データを保ったまま作業を進めるのが基本です。保存操作を誤って上書きしてしまうと、元の情報が消えたり他の社員の業務に支障が出たりする恐れもあります。

 また、編集中にデータが消えないよう「Ctrl+S」でこまめに上書き保存する習慣も重要です。特に共有環境や大容量ファイルでは、フリーズやクラッシュの対策にもなります。

連続データの入力|オートフィルで手入力を効率化

 日付や連番などの連続データを手入力していると、時間がかかるだけでなく入力ミスの原因にもなります。エクセルの「オートフィル」機能を使えば、1〜2つのセルを選択するだけで簡単に連続データを入力できます。

 たとえば、月日や曜日などの繰り返し入力に効果的です。新入社員にはまずこの機能を教えることで、作業スピードと正確性の両面で改善が期待できます。

単位の扱い|表の形式を崩さずに数値を整理

 セル内に「100人」「10,000円」などと直接入力してしまうと、エクセルでは数値ではなく文字列と認識され、計算や集計ができなくなります。こうしたトラブルを避けるためには、数字だけを入力し、単位は「表示形式」で設定することが基本です。

 表示形式を使えば、見た目は「〇〇円」と表示されながらも、数値としての機能はそのまま保たれます。資料提出時の見栄えにも有効な操作です。

印刷プレビュー|提出用レイアウトを整える操作

 印刷プレビューは、実際の印刷内容を画面上で確認できる機能です。エクセルでは、行や列が多くなると用紙サイズに収まらず、ページが分割されてしまうことがあります。印刷プレビューを使えば、事前にレイアウトを調整して、紙の無駄を防げます。

 PDF化の前にも確認できるため、社内資料や提出物を整える上で欠かせないステップです。必ず確認する癖をつけておくことも大切です。

セル結合|見出しをまとめて表の見栄えを調整

 セル結合は、複数のセルを1つにまとめる操作で、表の見出しやタイトルなどに使うと見た目が整います。ただし、統合されたセルは「並び替え」や「フィルター」といった機能が使えなくなるため、使用か所には注意が必要です。

 新入社員には、結合の目的とデメリットの両方を伝え、場面に応じた使い分けができるように教育しておくことが重要です。装飾目的だけで使わない意識も大切です。


新入社員向け研修を成功させるためのポイント

 新入社員向けのエクセル研修を成功させるには、内容さえよければよいというわけではありません。受講者の理解度や習得状況に考慮しながら、伝え方や支援体制まで含めた設計が重要です。ここでは、研修効果を最大化するために押さえておきたい運営面でのポイントを4つ解説します。

研修の目的とゴールを事前に伝えておく

 研修を受ける新入社員に対して「なぜこの研修を行うのか」「何を得てほしいのか」を明確に伝えることは、参加意欲や学習効果を高める上で非常に重要です。目的やゴールが不明確なまま進行すると、受講側にとって他人事になりやすく、集中力も続きません。
 
 研修冒頭の数分でしっかりと目的を示し、自分に必要な内容だと納得してもらうことで、取り組み姿勢が大きく変わります。講師や教材にも目的を明記しておくと、伝達漏れを防げます。

操作体験や演習課題を通じて実践力を養う

 講義だけでなく、実際に手を動かす演習を取り入れることで、新入社員の理解度と定着率は大きく向上します。エクセル研修であれば、基本操作の習得後に「業務に近いシーンを想定した演習課題」を組み込むと効果的です。
 
 操作方法を一方的に伝えるのではなく、自分で考えながら進めさせることが大切です。操作の失敗やつまずきも学びの一部なので、安心して試行錯誤できる研修を設計しましょう。

現場配属後にフォローアップ研修を用意する

 研修で一度学んだ内容も、実務に生かせなければ意味がありません。新入社員は現場配属後に操作を忘れがちなため、フォロー体制の整備が重要です。たとえば、社内ポータルで動画を閲覧できるようにしたり週1回の質問タイムを設けたりすることで、継続的な学習を支援できます。

 復習や相談の場を用意しておくことで、新人の不安やつまずきを早期に解消でき、離脱や定着不良の予防にもつながります。

新入社員にとって理解しやすい伝え方を意識する

 新入社員は社会人経験が浅く、説明が専門的すぎると理解が追いつきません。研修では、用語の意味をかみ砕いて説明したり実例や図を用いたりして、視覚的にも分かりやすい工夫が必要です。また、話すスピードや順序にも配慮し、段階的に情報を整理して伝えるようにしましょう。

 わからないことをその場で質問しやすい空気づくりも大切です。研修の満足度や習得度を左右するのは、伝え方の丁寧さにあります。


記事まとめ

 エクセル研修は、新入社員が業務にスムーズに適応するための基礎作りとして非常に重要です。基本操作や実務スキルを段階的に習得し、実践的な演習や継続的な支援を取り入れることで、研修の定着率と効果を高められます。さらに、伝え方や目的設定を工夫すれば、新入社員の理解度やモチベーションも向上します。

 とはいえ、自社の業務や配属先に合わせて研修内容をどう設計すべきか悩む担当者も少なくありません。そのような時には、研修効果を可視化できる「スキル診断」や、実務直結のプログラム設計が重要なポイントになります。

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LAI編集部
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人材育成、IT・DXに関わるビジネスパーソンのスキルアップについて発信しています。 基本的な用語解説から、多くの企業で陥っている実態、 弊社が培ってきた変革技術の知見を踏まえたポイント解説まで 皆様のお役に立ち情報をお届けします。

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