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エクセルの行列入れ替え完全ガイド|貼り付け・関数を使った簡単な方法を解説

目次[非表示]

  1. 1.なぜエクセルで行列を入れ替える必要があるのか?
  2. 2.貼り付けで行列を入れ替える手順
    1. 2.1.1.範囲選択とコピー
    2. 2.2.2.貼り付け設定
    3. 2.3.3.結果と微調整
  3. 3.TRANSPOSE関数で行列を入れ替える方法
    1. 3.1.1. 転置したい元データを確認
    2. 3.2.2.出力先の範囲を選択
    3. 3.3.3. TRANSPOSE関数を入力
    4. 3.4.4. 配列数式として確定
    5. 3.5.5.結果を確認
  4. 4.エクセルの行列入れ替えで注意すべきポイント
    1. 4.1.別シートでも正しく行列を入れ替える
    2. 4.2.グラフの行と列を正しく切り替える
    3. 4.3.テーブルを使ったデータでも行列を入れ替える
  5. 5.よくあるトラブルと解決方法
    1. 5.1.転置されない、思った通りにならない
    2. 5.2.書式が崩れる、レイアウトが変わる
    3. 5.3.データが正しく表示されない
  6. 6.まとめ

エクセルで縦横のデータを入れ替える際、手作業での入力や貼り付け設定で手間や書式崩れに悩むこともあるのではないでしょうか。

本記事では、貼り付けやTRANSPOSE関数を活用した効率的な行列入れ替え方法をわかりやすく解説します。具体的な手順や注意すべきポイントなどを把握し、業務効率化を図りましょう。また、社内研修や従業員のスキルアップにも役立つ資料をご用意しています。

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なぜエクセルで行列を入れ替える必要があるのか?

エクセルで行列を入れ替えると、データの見え方が変わり、作業効率が高まります。分析や報告書の作成など、業務のさまざまな場面で役立つ機能です。

行列の入れ替えとは、表の「行」と「列」の位置を入れ替える操作です。横に長く並んだデータを縦にしたり、縦のデータを横にしたりすることで、情報が整理され、見やすくなります。

たとえば、アンケート結果や売上データを分析する場合、必要な情報をすぐに把握できます。また、複数のシートをまとめたり、ピボットテーブルで集計したりするときも、行列の入れ替えがあると作業がスムーズです。データの形を変えるだけで、分析や報告の精度とスピードを同時に改善できます。

貼り付けで行列を入れ替える手順

エクセルで行列を入れ替える最も基本的な方法は、「形式を選択して貼り付け」を使う方法です。この手順を覚えると、直感的に操作でき、データを保持したまま入れ替えられます。

1.範囲選択とコピー

まず、入れ替えたいデータの範囲を選択します。選択したら、キーボードの「Ctrl+C」を押すか、セルを右クリックして「コピー」を選びます。データの範囲は、最大行数1,048,576行、最大列数16,384列を超えないように注意しましょう。

2.貼り付け設定

次に、データを表示させたいセルを選択します。その後、右クリックで「形式を選択して貼り付け」を開くか、「Ctrl+Alt+V」を押してダイアログを表示します。表示されたメニューで「行/列の入れ替え」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。

必要に応じて、値だけ貼り付けたい場合はVキー、罫線を除く全てを貼り付けたい場合はXキーを追加で押すことも可能です。

3.結果と微調整

行列の入れ替えが完了すると、新しいセル範囲にデータが表示されます。別シートや別ブックからコピーした場合は、フォーマットや範囲が意図通りに反映されているか確認してください。必要に応じて列幅や罫線を調整すると、見やすい表に仕上がります。

TRANSPOSE関数で行列を入れ替える方法

TRANSPOSE関数を使うと、元のデータを変更した場合でも自動的に入れ替え先に反映されるため、効率的で正確な作業が可能です。数値や数式もそのまま反映されるため、手動でのコピー貼り付けよりも便利に活用できます。

TRANSPOSE関数を理解すれば、日常業務が格段に効率化されます。

さらに社内全体での活用を進めたい方は、研修プログラムをご検討ください。

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1. 転置したい元データを確認

まず、行と列を入れ替えたいデータ範囲を確認します。たとえば、B2:E4の表なら、縦横反転後に表示するスペースが十分あるかも確認しておきます。範囲が不足すると、正しく転置できないため注意してください。

2.出力先の範囲を選択

次に、転置後のデータを表示させるための空のセル範囲を選択します。元の範囲が3×4列なら、転置後は4×3列のセルが必要です。

3. TRANSPOSE関数を入力

選択した範囲の左上セルに「=TRANSPOSE(元の範囲)」と入力します。範囲は、入れ替えたい元データを指定してください。

4. 配列数式として確定

Excel3652021以降のバージョン(スピル対応)ではEnterキーだけで確定できます。それ以前のバージョンでは、「CtrlShiftEnter」を押して配列数式として確定する必要があります。この操作で、選択範囲全体にデータが転置されます。

5.結果を確認

行列の入れ替えが完了したら、数式バーで元のデータ範囲が正しく参照されているか確認します。元データを修正すると、自動で転置先にも反映されるため、動的なデータ管理が可能です。列幅や罫線を調整して、見やすい表にしましょう。

エクセルの行列入れ替えで注意すべきポイント

エクセルで行列を入れ替える際には、思わぬエラーや書式崩れが発生することがあります。ここでは、別シートやグラフ、テーブルなどを扱う際に注意すべきポイントをまとめて解説します。

別シートでも正しく行列を入れ替える

別シートに行列を入れ替えて貼り付ける場合、参照先の指定が必要です。元データに計算式や参照が含まれる場合、単に貼り付けるだけではエラーになることがあります。

解決策として、参照の前にワークシート名(例:Sheet1!)を追加することで、正しくデータを表示できます。

グラフの行と列を正しく切り替える

グラフで使用しているデータの行列を入れ替えたい場合、貼り付けやTRANSPOSE関数では変更できません。この場合は、グラフを選択し、画面上部の「グラフのデザイン」タブから「行/列の切り替え」を使用します。この方法で、グラフの表示も正しく更新されます。

テーブルを使ったデータでも行列を入れ替える

エクセルのテーブルを使っている場合、貼り付けによる行列入れ替えはできません。しかし、TRANSPOSE関数を使用すれば問題なく入れ替え可能です。また、操作後は列幅や書式を確認し、見やすい状態に調整してください。

よくあるトラブルと解決方法

エクセルで行列を入れ替える際には、操作ミスや仕様上の制限により、思った通りに結果が反映されないことがあります。ここでは、よく発生するトラブルとその対処法をまとめ、スムーズに作業を進めるためのポイントを解説します。

転置されない、思った通りにならない

行列を入れ替えようとしても、コピー&貼り付けで転置が反映されない場合があります。おもな原因は以下の通りです。

・コピー時に「切り取り」を使用している

行列の入れ替えは「コピー」でのみ可能です。切り取り(Ctrl+X)では機能が制限される場合があります。

・セルが結合されている

結合されたセルを含む行や列は入れ替えできません。結合セルを解除するには、対象セルを右クリック「セルの書式設定」「配置」タブ「セルを結合する」のチェックを外します。

・貼り付け先のセル範囲が不適切

元データの行数と列数が逆転するため、貼り付け先のセル範囲が不足するとエラーになります。十分な範囲を確保してから操作してください。

・エクセルのバージョンや環境の制限

エクセル Onlineや古いバージョン、複数ウィンドウでの操作では、転置機能が制限される場合があります。

書式が崩れる、レイアウトが変わる

行列入れ替え後に、文字の書式や罫線、列幅が崩れることがあります。特に日付や通貨の形式は元の設定が保持されない場合があります。

対策としては以下の方法が有効です。

・「形式を保持して貼り付け」を利用する

・必要に応じて列幅や行高さを調整する

・セルの書式設定で形式を再設定する

さらに、縦書きセルを使用している場合は、文字方向の設定も再確認してください。

データが正しく表示されない

入れ替え後に数値や計算式が正しく表示されない場合があります。おもな原因と対応策は以下の通りです。

・隠れた行・列がある

隠れたデータは貼り付け先に反映されません。事前に表示させておくことが必要です。

・保護されたセルがある

保護されたセルがあるとコピー&貼り付けが制限されます。セル保護を解除することで正常に反映されます。

・数式に相対参照が含まれる

入れ替え先で意図した結果が出ない場合は、絶対参照に変更することを検討してください。

・貼り付け先が元データと重なっている

データの重複は反映の不具合につながるため、貼り付け先は元データとは別のセル範囲を確保してください。

まとめ

本記事では、エクセルでの行列の入れ替え方法について、貼り付けとTRANSPOSE関数の2つの方法を中心に解説しました。 これらの方法を活用することで、データの整理や分析作業が効率化され、業務の生産性向上に寄与します。

さらに、行列の入れ替えに関する注意点やトラブルシューティングについても触れ、実務で直面しやすい課題への対処法を提供しました。

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