
エクセルで0を表示しない方法はある?関数や書式設定の方法をわかりやすく解説
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みなさんは、エクセルで不要な「0」が表示されてしまい、「見た目が気になる」「不要な情報が増えてしまう」と感じたことはありませんか?
特に帳票や一覧表などの資料を作成する際に、0を非表示にしたいケースは多いのではないでしょうか。
今回は、エクセルで0を表示させたくないときに便利な書式の設定や関数の設定方法をわかりやすく解説します。反対に0を表示させたいときの対処法や企業向けのエクセル研修についても紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
エクセルで0が表示されると不便?
エクセルでは、計算の結果が「0(ゼロ)」となるセルがそのまま「0」と表示されることがあります。
しかし、帳票や見積書などの資料では、不要なゼロが視覚的に邪魔になったり、空欄に見せたい意図と合わなかったりするケースがあります。見やすい表を作成するには、0を表示しない設定を知っておくと便利です。
エクセルで0を表示しない方法
エクセルで0を表示させない設定方法はいくつかあります。自分にとって操作しやすい方法を見つけてください。
ユーザー定義を使う
ユーザー定義でセルの表示形式を変更すれば、0の値を非表示にできます。はじめに対象となるセルを選択した状態で「数値」タブの「分類」から「ユーザー定義」を選択します。
「ユーザー定義」を開くと「種類」欄が表示されるため、そちらに「0;-0;;@」と入力してください。
この書式は「正の数・負の数・ゼロ・文字列の表示形式を指定し、ゼロのときは表示しない」という意味を持ちます。ユーザー定義の使用によって、元のデータを消去せず、見た目だけ0を非表示にできます。
IF関数を使う
IF関数を用いて、「セルの値が0のときは空欄を表示し、0以外であれば値を表示させる」という設定ができます。
たとえば、「=IF(B1=0,"",B1)」と入力すると、0の場合には空欄を返し、それ以外はB1の値が表示されます。IF関数を使用することで、簡単に0を非表示にでき、表をスッキリと見せることができます。
ただし、こちらの設定によって空欄になったセルは、ほかの数式を計算する際には含まれないため、表全体の数式との兼ね合いも鑑みながら設定しましょう。
条件付き書式で0を白色にする
条件付き書式を使えば、見た目だけゼロを非表示にできます。
はじめに対象となるセルを選択した状態で「ホーム」タブから「条件付き書式」をクリックし、「新しいルール」を選択します。「指定の値を含むセルだけを書式設定」から「次の値に等しい」の条件に「0」を入力し、書式で文字の色を白に指定すると、値が0のときだけ文字が白くなります。
この方法は背景が白い場合に0を見えなくできますが、値自体は残るため、数式や処理では0として認識されます。
シートの設定を変更する
エクセルの設定を変更すると、すべてのシートの0表示を一括でオフにできます。
はじめに「ファイル」メニューから「オプション」→「詳細設定」と進み、画面下部にある「次のシートで作業するときの表示設定」を選択します。こちらで設定対象のワークシートを指定のうえ、「ゼロ値のセルにゼロを表示する」のチェックを外すと設定完了です。
この方法は大量のデータを一括で集計したいときに便利ですが、消去する必要のない0も意図せず消去されてしまう可能性があります。
ここまでで紹介した操作を理解すれば、資料作成の見やすさは大きく向上します。
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エクセルで0を表示できないパターンもある
ここまではセル上で0を非表示にする方法を紹介しましたが、反対にセルの設定や関数によって0が意図せず非表示になるパターンもあります。非表示になっている0を表示させたい場合は、0を表示させるための設定を行う必要があります。
エクセルで0を表示する方法
セル上で非表示になっている0を再び表示させるには、いくつかの方法があります。こちらも自分に合ったやりやすい方法を選びましょう。
数値の先頭にアポストロフィを入力する
「0123」などの0から始まる数値を表示したい場合、セルに「'0123」のようにアポストロフィ「'」を入力すると、数値ではなく文字列として認識され、先頭の0が保持されます。
この方法は、郵便番号・商品コード・電話番号などの0から始まる数字を表示したいときに便利です。ただし、数値としての計算処理は行えなくなるため、数値データとして扱う必要がある場合は別の方法を検討しましょう。
表示形式を文字列に変更する
0から始まる数値を維持したい場合、セルの表示形式を「文字列」に変更する方法があります。はじめに対象のセルを選択した状態で「ホーム」タブから「数値」→「数値の書式」を開きましょう。
表示されたメニューから「文字列」を選択すると、0が表示されます。また、セルを選択した状態で右クリックし、「セルの書式設定」メニューの「表示形式」タブから「文字列」を選択することでも設定可能です。
ユーザー定義の桁数を変更する
エクセルでは、ユーザー定義の表示形式を設定することで、数値の桁数を揃えつつ先頭の0を表示することも可能です。
はじめに対象のセルを選択した状態で「セルの書式設定」から「表示形式」→「ユーザー定義」を開いてください。メニュー内の「種類」の欄に指定の桁数を入力すれば、頭に0が付く値も消えずに表示されます。
たとえば、「00123」を表示させたい場合、「00000」と指定します。この方法は、対象のセルの数値の桁数を揃えることができるうえ、文字列ではなく数値として扱うことができます。
IF関数を使う
条件に応じて0の表示を制御したい場合は、0を非表示にしたいときと同様にIF関数が役立ちます。
たとえば「=IF(B1=0,"0",B1)」のように設定すると、B1の値が0であれば「0」を表示し、それ以外の場合は元の値を表示できます。IF関数を活用すれば、数値として扱いながら、表の体裁を整えることができます。
エラーアイコンの消去方法
エクセルでは、セルに数式や特定の入力があると自動でエラーインジケーターが表示されることがあります。この緑の三角形マークは数式の不一致・ゼロ除算・未使用のセル参照などに反応しますが、必ずしも実際にエラーが起こっているとは限りません。数値の先頭にアポストロフィを入力し、0を表示させた場合もエラーが表示されることがあります。
エラー表示が不要な場合は、対象のセルを選択し、表示された警告マークから「エラーを無視」を選ぶことで非表示にできます。また、「ファイル」メニューの「オプション」から「数式」→「エラーチェックのルール」を選択することで無効にすることも可能です。エラーインジケーターが気になる人は、非表示設定を行いましょう。
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まとめ
エクセルで0を表示しない設定は、見やすい資料の作成や業務の効率化に効果的です。ユーザー定義・IF関数・条件付き書式などを活用し、状況に応じて柔軟に対応しましょう。
また、反対に0を表示させたい場面でも、適切な設定方法によって0を表示させることができます。
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