
エクセルのショートカットまとめ|効率化に役立つ基本・応用テクニックを解説
目次[非表示]
- 1.エクセルショートカットとは?
- 2.エクセルショートカットを使うメリット
- 2.1.作業効率化
- 2.2.時間短縮
- 2.3.作業の正確性向上
- 2.4.マルチタスクの効率アップ
- 2.5.ストレス軽減・集中力維持
- 3.まずは押さえたい!コピペ&基本操作ショートカット3選
- 3.1.コピー・切り取り・貼り付け
- 3.2.上書き保存・元に戻す・検索
- 3.3.セル編集や移動
- 4.作業効率を格段に上げる!行・列・シート操作ショートカット4選
- 4.1.列全体・行全体を素早く選択
- 4.2.行や列の挿入・削除
- 4.3.シート間の移動
- 4.4.選択範囲拡張
- 5.データ整理もラクラク!フィルタ・書式・関数ショートカット5選
- 5.1.自動フィルタで素早く絞り込む
- 5.2.書式設定ダイアログで見た目を整える
- 5.3.罫線追加で表を分かりやすくする
- 5.4.オートSUMですぐに合計を計算する
- 5.5.関数挿入や絶対参照切替で計算効率アップ
- 6.グラフ&ピボット作成も時短!エクセル操作を楽にするショートカット2選
- 6.1.グラフ作成
- 6.2.ピボットテーブル作成
- 7.ショートカットの効率的な覚え方
- 7.1.Altキーや英単語の頭文字
- 7.2.語呂合わせやカテゴリ分け
- 7.3.実務で使う順番・優先度
- 8.応用&カスタマイズでさらに便利に使うショートカット
- 8.1.エクセルのリボン設定
- 8.2.クイックアクセスツールバー設定
- 8.3.RPA連携によるエクセル操作の自動化
- 9.まとめ
エクセルを日常業務で活用しているものの、作業に時間がかかり、効率化に悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、コピー・貼り付けなどの基本操作から、行・列の編集、関数入力まで、業務で役立つショートカットを網羅的に解説します。本記事を参考に、エクセル操作を効率化し、より生産的な業務環境を実現しましょう
エクセルショートカットとは?
エクセルショートカットとは、キーボードの特定のキーを組み合わせることで、マウス操作を省略して各種機能を実行する操作方法です。利用者が複数のキーを同時に押すことで、通常はマウスクリックやメニュー選択が必要な作業を瞬時に完了できます。
エクセルのショートカットキーは基本操作から高度な機能まで幅広くカバーしており、利用者が習得することで日常業務の質が大きく変わることでしょう。
エクセルショートカットを使うメリット
ここでは、ショートカットを使うことで得られる具体的なメリットを詳しく解説します。
ショートカット活用は、個人作業の効率化にとどまらず、チーム全体の生産性向上につながります。
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作業効率化
ショートカットキーの利用は、日々の業務における操作時間を短縮します。コピーや貼り付け、セルの移動などもキーボード操作だけで完了できるため、マウスを使う手間が省けます。結果として、処理を連続してこなせ、効率よく作業を進められます。
時間短縮
マウス操作は一つひとつの動作は短くても、積み重ねると大きな時間損失になります。ショートカットを活用すると、そのような無駄を排除し、一連の操作を迅速に行えます。
たとえば、関数入力や書式設定といった繰り返しの多い作業も手早く完了でき、全体の作業時間を大幅に削減できるでしょう。
作業の正確性向上
マウス操作に比べて、キーボードでのショートカットは意図した操作を正確に実行しやすい特徴を持っています。特に複雑なセル範囲の選択やデータの修正では、クリックのミスが減少します。
たとえば、「元に戻す」(Ctrl+Z)や「範囲選択拡大」(Ctrl+Shift+矢印キー)などを活用すれば、誤操作の影響を最小限に抑えられます。
マルチタスクの効率アップ
複数のウィンドウやアプリケーションを同時に使用する際、ショートカットキーの活用は作業の無駄を減らします。キーボードから手を離さずに操作できるため、切り替えのストレスを軽減し、複数タスクへの集中力が持続しやすくなります。
ストレス軽減・集中力維持
頻繁なマウスの移動は手首や腕に負担をかけることが多く、疲労やストレスの原因になりがちです。ショートカットを使うことで、この身体的負荷を減らし、ストレスの軽減に寄与します。
さらに、連続したキーボード操作は作業の中断を少なくし、集中できる状態を保ちやすくなります。
まずは押さえたい!コピペ&基本操作ショートカット3選
エクセルを使い始めたら、まずはコピーや保存などの基本ショートカットを覚えましょう。
コピー・切り取り・貼り付け
コピー【Ctrl+C】、切り取り【Ctrl+X】、貼り付け【Ctrl+V】で基本操作を素早く実行できます。
上書き保存・元に戻す・検索
上書き保存【Ctrl+S】、元に戻す【Ctrl+Z】、検索【Ctrl+F】で操作を効率化できます。
セル編集や移動
セル範囲の編集には【Ctrl+Shift+矢印キー】が使えます。また、【Ctrl+矢印キー】でデータの端までカーソルを高速移動させられます。
作業効率を格段に上げる!行・列・シート操作ショートカット4選
ここでは、エクセルでの行や列、シート操作のスピードを大幅にアップさせる4つの基本的なショートカットを紹介します。
列全体・行全体を素早く選択
エクセルで特定の列全体を選択するには、【Ctrl+スペース】キーを押します。同様に、行全体を選択したい場合は【Shift+スペース】を使います。
行や列の挿入・削除
行や列を新たに追加する場合は、選択した行または列に対して【Ctrl+Shift++(プラスキー)】を押します。逆に、不要な行や列を削除する際は【Ctrl+-(マイナスキー)】が使えます。
シート間の移動
複数のシートを使う場合、【Ctrl+Page Up】で左隣のシートへ、【Ctrl+Page Down】で右隣のシートへ移動可能です。
選択範囲拡張
選択範囲を広げる際には、【Ctrl+Shift+矢印キー】を使います。これは、データの最初の空白セルの手前まで一気に範囲を選択できる機能で、繰り返し操作やデータの一括変更を行う際に重宝します。
また、連続しない範囲を選びたい時は【Shift+F8】で選択モードを追加し、複数か所を効率的に選択可能です。
データ整理もラクラク!フィルタ・書式・関数ショートカット5選
エクセルで大量のデータを扱う際には、フィルタや書式設定、関数の活用が欠かせません。ここでは、データ整理に役立つ便利なショートカットを5つ紹介します。
自動フィルタで素早く絞り込む
エクセルで自動フィルタを設定または解除するには【Ctrl+Shift+L】を使います。フィルタ対象のセルを選んだ状態で押すと、範囲にフィルタが素早く適用されます。膨大なデータの中から必要な情報だけを短時間で抽出できるため、効率的なデータ分析に役立ちます。
書式設定ダイアログで見た目を整える
セルの書式設定を開くには【Ctrl+1】が便利です。このショートカットで表示されるダイアログでは、文字のフォントや色、罫線、配置、数値の表示形式など詳細な設定が行えます。書式を一括変更したい場合や、資料を見やすく整える際に利用すると効率的です。
罫線追加で表を分かりやすくする
エクセルで表の見やすさを高めるには、罫線が効果的です。罫線を素早く引くには、範囲を選択した後に【Ctrl+Shift+&】を押すか、【Alt → H → B → A】を順番に押します。
これで選択範囲に格子状の罫線を一括で引けます。不要な罫線の解除は、【Ctrl+Shift+_】もしくは【Alt → H → B → N】で可能です。
オートSUMですぐに合計を計算する
エクセルで数値の合計を素早く計算するには、【Alt+Shift+=】のショートカットが便利です。合計を求めたいセルの隣にカーソルを置き、このショートカットを押すと、自動的にSUM関数が挿入され、対象範囲をエクセルが推測してくれます。そのまま【Enter】を押せば合計値が表示されます。
関数挿入や絶対参照切替で計算効率アップ
関数を挿入したい場合は【Shift+F3】で「関数の挿入」ダイアログを開き、関数の検索や引数の入力が行えます。また、数式作成中にセル参照を選択して【F4】を押すと、絶対参照・相対参照の切り替えが可能です。
グラフ&ピボット作成も時短!エクセル操作を楽にするショートカット2選
エクセルでデータ分析や資料作成を行う際、グラフやピボットテーブルの作成は欠かせません。ここでは、作業効率を大幅に上げられるショートカットを2つ紹介します。
グラフ作成
エクセルでグラフを素早く作成するショートカットが【F11】キーです。範囲を選択し【F11】を押すと、グラフ専用の新しいシートにグラフが自動作成されます。
また、現在のシート上にグラフを挿入したい場合は【Alt+F1】を使います。これらのショートカットで、リボン操作なしに素早くグラフを作成できます。
ピボットテーブル作成
ピボットテーブルを挿入するには【Alt+N+V】を使用します。元データの範囲を選択した状態で押すと、ピボットテーブル作成ダイアログが開きます。
ショートカットの効率的な覚え方
エクセルのショートカットは覚える量が多いため、最初は混乱しがちです。ここでは、効果的に覚えるためのコツを3つ紹介します。
Altキーや英単語の頭文字
Altキーを押すとリボンメニューにアルファベットが表示され、順にキーを押すことで機能にアクセスできます。「ホームのH」「挿入のN」など頭文字を使うと覚えやすくなります。
また、【Ctrl+C】はCopy、【Ctrl+S】はSaveなど英単語の頭文字が多用されており、単語の意味と結びつけて覚えると実務にも役立ちます。
語呂合わせやカテゴリ分け
記憶を助ける語呂合わせは効果的ですが、一般的には英単語の頭文字や意味を基に理解する方法がおすすめです。例えば【Alt+H+O+I】は「Altでホーム→Oはオート→Iは調整」と意味づけて覚えます。
さらに、ショートカットは「移動」「選択」「編集」「書式設定」などのカテゴリに分けて覚えると定着しやすく、使いたい操作を思い出しやすくなります。
実務で使う順番・優先度
ショートカットは、実際の業務で頻繁に使うものから優先的に覚えましょう。まずはコピー&ペーストやセルの移動、保存などの基本操作を習得し、慣れてきたら罫線や関数、ピボットテーブル操作など応用ショートカットに広げるのが効率的です。
応用&カスタマイズでさらに便利に使うショートカット
エクセルのショートカットは、リボンやクイックアクセスツールバーの設定、RPA連携など応用的な工夫を加えると、さらに作業効率を高めることができます。ここでは、実務で役立つ応用テクニックを紹介します。
エクセルのリボン設定
エクセルのリボンは、【Alt】キーを押すと表示される「キーヒント」でキーボード操作が可能です。複数のキーを順に押しメニューをたどり、マウスを使わずに機能実行できます。
また、【ファイル】→【オプション】→【リボンのユーザー設定】で、よく使うタブやグループをカスタマイズし使いやすくできます。
クイックアクセスツールバー設定
クイックアクセスツールバー(QAT)は画面上部に独立して設置され、よく使うコマンドを登録できます。登録したコマンドは【Alt+数字】のショートカットで即実行可能です。
カスタマイズはコマンド上で右クリックし、「クイックアクセスツールバーに追加」を選択するか、「ファイル」→「オプション」から細かく設定できます。
RPA連携によるエクセル操作の自動化
RPAツールと連携しエクセル操作を自動化すると、人為ミスを減らし定型業務の高速化が可能です。ショートカット操作も自動化でき、さらに効率向上が期待できます。RPAの活用は業務改革の大きな一歩となります。
まとめ
エクセルショートカットを活用すれば、入力や編集の手間を大幅に減らし、作業スピードと正確性を同時に高められます。本記事では、基本操作から応用まで幅広く紹介しましたが、まずは「コピー&貼り付け」「保存・元に戻す」といったよく使うショートカットから取り入れるのがおすすめです。
ショートカットは「個人の効率化」だけでなく「組織の生産性改革」に直結します。
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