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VBAエキスパートとは?資格の難易度、出題内容、勉強方法などを解説

目次[非表示]

  1. 1.VBAエキスパートとは?
    1. 1.1.そもそもVBA(Visual Basic For Applications)とは
    2. 1.2.VBAエキスパートの試験科目・レベル
  2. 2.VBAエキスパートの取得メリット
    1. 2.1.生産性が向上し、コストを削減できる
    2. 2.2.スキルアップができる
    3. 2.3.自己実現をすることができる
    4. 2.4.VBAエキスパートの取得がおすすめの人
  3. 3.VBAエキスパートの出題内容・難易度【科目別】
    1. 3.1.Excel VBA ベーシックの出題内容・難易度
    2. 3.2.Excel VBA スタンダードの出題内容・難易度
    3. 3.3.Access VBA ベーシックの出題内容・難易度
    4. 3.4.Access VBA スタンダードの出題内容・難易度
  4. 4.VBAエキスパートに合格するための勉強方法
  5. 5.Office研修ならリンクアカデミー
  6. 6.VBAエキスパートに関するよくある質問
  7. 7.まとめ


 昨今ビジネスシーンの中でMicrosoft Office製品を活用して業務する場面が多く見受けられます。その中でもVBAを活用することができると、業務の効率を向上して、生産性を上げることができます。本記事では、そんなVBAのスキルを証明するVBAエキスパートについて、その出題内容や難易度などをご紹介します。


VBAエキスパートとは?

 VBAエキスパートは、Microsoft Office製品のVBAを使いこなすスキルを認定する資格です。この資格を取得することで、VBAの専門知識と応用能力が証明されます。

 VBAエキスパートは、高度なプログラミングスキルを持つ人々に向けられており、VBAの構文、関数、クラス、オブジェクト、条件分岐、ループ、エラー処理などの基本的なプログラミング概念を熟知している必要があります。また、複雑なマクロやアドインを開発するためのスキルも重要です。

 VBAエキスパート資格の受験者数は、2023年現在、数千人に上るとされています。この資格を取得することで、ビジネスプロセスを自動化し、生産性を高めることができます。また、組織内での信頼性と専門性を高めることができます。

そもそもVBA(Visual Basic For Applications)とは

 VBA(Visual Basic for Applications)は、Microsoft Office製品に含まれるプログラミング言語です。ビジネス用途に特化した高度なマクロ機能を提供し、ユーザーが自動化されたタスクを実行できます。Excel、Word、Access、Outlookなどのアプリケーションで使用されます。

 VBAの利点は、Microsoft Office製品の機能を拡張できることです。VBAを使用すると、ユーザーは、仕事をより迅速かつ正確に行うことができ、時間を節約できます。

(こちらもチェック:「VBAとは?マクロとの違い・使い方を解説」)
(こちらもチェック:「エクセル(Excel)で業務効率化する方法8選 基礎から応用まで解説」)
(こちらもチェック:「【初心者向け】Excel(エクセル)の勉強法|効率よく習得するには?」)

VBAエキスパートの試験科目・レベル

 VBAエキスパート資格には、2010年以降のExcel、Access、および2013年以降のExcel、Accessのレベル別試験があります。Excelの試験科目には計算、関数、およびデータ分析に加えて、マクロ、ユーザー定義関数、およびデータモデルを含む高度なスキルが含まれています。Accessの試験科目には、テーブル、フォーム、クエリ、VBA、マクロなどの高度なスキルが含まれます。

レベル

試験名

出題形式
試験方法
試験時間
合格基準
受験料
ベーシック

Excel VBA

ベーシック

・選択肢

・ドロップダウンリスト

・クリック

・ドラッグ&

 ドロップ

・穴埋め記述

試験会場でパソコンを使用して受験

50分

650点〜800点/1000点

13,200円(税込)
スタンダード

Excel VBA

スタンダード

・選択肢

・ドロップダウンリスト

・クリック

・ドラッグ&ドロップ

・穴埋め記述

試験会場でパソコンを使用して受験

50分

650点〜800点/1000点

14,850円(税込)

ベーシック

Access VBA

ベーシック

・選択肢

・ドロップダウンリスト

・クリック

・ドラッグ&ドロップ

・穴埋め記述

試験会場でパソコンを使用して受験

50分

650点〜800点/1000点

13,200円(税込)
スタンダード

Access VBA

スタンダード

・選択肢

・ドロップダウンリスト

・クリック

・ドラッグ&ドロップ

・穴埋め記述

試験会場でパソコンを使用して受験

60分

650点〜800点/1000点

14,850円(税込)

(出典:VBAエキスパート「VBAエキスパートとは」)

 VBAエキスパート資格の取得には、高度なプログラミングスキル、VBAの構文、関数、クラス、オブジェクト、条件分岐、ループ、エラー処理などの基本的なプログラミング概念の熟知が必要です。


VBAエキスパートの取得メリット

 VBAエキスパートの資格を取得することで、様々なメリットがあります。ここでは、そのメリットについて代表的なものをご紹介します。

生産性が向上し、コストを削減できる

 VBAエキスパートを取得し、活用することで、ビジネスプロセスの一部を自動化することができます。これにより、従業員の生産性が向上し、時間と労力の節約へと繋がります。定型業務などを自動化することによって、人的ミスのリスクを減らすことができ、また、従業員はより重要な業務に集中することができます。

 普段の業務に費やしていた時間と労力を抑えることで、業務にかかる費用を削減することができます。

スキルアップができる

 VBAエキスパートを取得することで、VBAの専門知識と応用能力が証明されます。これにより、自分自身のスキルアップに繋がります。さらに、高度なプログラミングスキルを身につけることで、将来的なキャリアアップの可能性が高まるでしょう。

 VBAエキスパートは、Excel、Access、Outlook、WordなどのMicrosoft Office製品に含まれるプログラミング言語であるVBAを使いこなすためのスキルを認定する資格です。この資格を取得することで、多様なビジネス用途に特化した高度なマクロ機能を提供するVBAを自在に扱えるようになります。

自己実現をすることができる

 VBAエキスパートを取得することは、自己実現に繋がるでしょう。資格取得後に知識を活用することで、自分自身だけではなく周囲から評価も変わり、非常に大きな達成感を得ることができます。また、VBAエキスパートとしてのキャリアを追求することで、自己実現に繋がるとともに、自身のスキルや知識を活かし、より多くの業務に貢献することができます。

 また、VBAエキスパートを持つことで、業務効率の向上に携わり、自分自身の市場価値が向上する可能性があります。

VBAエキスパートの取得がおすすめの人

 VBAとは、Microsoft Office製品のExcelやAccessなどのOffice製品を使うことが多い方や、ビジネスマンには必須の能力の一つです。VBAエキスパートの取得は、これらのOffice製品をより効率的に使いこなすことができるため、おすすめです。特に、データの集計や分析、管理業務を行っている方には、VBAエキスパートの取得は非常に役立ちます。

 資格を取得して、その知識を活用することで、様々なビジネスシーンで活躍することが出来ます。


VBAエキスパートの出題内容・難易度【科目別】

 VBAエキスパートの試験には、様々なものがあります。ここでは、VBAエキスパートの試験の出題内容や難易度についてご紹介します。

Excel VBA ベーシックの出題内容・難易度

 Excel VBAの基本的な構文やオブジェクトの特性に関する出題が多いです。例えば、変数の定義方法、セルへのアクセス方法、データ型の違いなどがあります。また、ループや条件分岐、関数の基本的な使い方、エラー処理に関する出題もあります。

 さらに、Excel VBAの機能に関する出題もあるため、それらを熟知しておく必要があります。例えば、セルの結合や、シートやブックの操作、ファイルの読み書きなどが挙げられます。

 Excel VBAベーシックの難易度は初級レベルです。試験に合格するためには、約20〜30時間の勉強が必要です。学習範囲としては、上記の出題範囲に加えて、基本的な構文やオブジェクトの特性に関する物が挙げられます。また、より高度な機能についても学習することで、Excel VBAをより効率的に活用することができるでしょう。

Excel VBA スタンダードの出題内容・難易度

 Excel VBAスタンダード試験は、Excel VBAの高度な構文やオブジェクトの特性に関する出題を中心に、クラスモジュール、コレクション、ADOなどの高度なテクニックに関する出題も含まれます。さらに、Excel VBAの機能に関する出題もあります。難易度は中級から上級レベルであるため、試験に合格するためには十分な時間と努力が必要です。

 試験に合格するためには、約50〜70時間の勉強が必要です。学習範囲としては上記の出題範囲に加えて、過去の試験問題を解いたり、模擬試験を受けたりすることで、試験の形式や出題範囲に慣れることが重要です。

 また、Excel VBAスタンダードとしての知識やスキルは、ビジネスシーンでの活躍にもつながります。例えば、自動化されたExcelファイルの作成や、データの抽出や集計など、多くの業務でExcel VBAが活用されています。

Access VBA ベーシックの出題内容・難易度

 Access VBA ベーシックの受験に必要な知識・スキルには、AccessにおけるVBAやデータベースの基礎知識、基本文法、そしてSQLの基礎的な理解力などが含まれます。 テストでは、主に変数や条件分岐、繰り返し処理、関数、オブジェクトの操作、デバッグの基礎、Visual Basic Editorなどの問題が出題されます。

 Access VBA ベーシックの資格を取得すると、AccessのVBAにおける基礎的な知識とスキルを持っており、基本的な操作ができることを証明できます。 合格するためには、一般的に25〜35時間程度の学習時間が必要であるとされています。しかし、既にある程度の知識やスキルを持っている場合には、それよりも短い時間で合格することができるでしょう。

 Access VBAに関する基本的な知識を学ぶと共に、その知識を活用してどのようなことができるのかについての理解を深め、実践することで合格しやすくなります。

Access VBA スタンダードの出題内容・難易度

 Access VBA スタンダードは、Access VBA ベーシックと比較するとやや発展的な内容が出題されます。試験時間についてもAccess VBA ベーシックが50分であるのに対して、Access VBA スタンダードは60分と設定されており、やや長くなっているのが特徴です。これは基本的なVBAのスキルに加えてより高度なプログラムの記述・読解能力が求められていることが影響していると考えられます。

 Access VBA スタンダードの試験では、ファイルの管理やオブジェクトの操作、プログラミングをトレースするスキルなどが主に出題されます。これに加えて、デバッグのスキルやADOによるデータベースの管理・操作についても出題されるため、より専門的な知識が必要になります。

 合格するための学習時間は、50〜70時間程度が必要であると言われているため、計画的な学習プランを立てて実行することが大切です。


VBAエキスパートに合格するための勉強方法

 VBAエキスパートを取得するためには、まずはVBAの基礎からしっかりと学ぶことが必要です。VBAエキスパートに合格するためには、以下のような基礎学習と実践の繰り返しを行いましょう。

■基礎学習

 VBAを学ぶには、多くのオンラインコースや書籍があります。まずはVBAの構文や基本的なプログラミング概念を学びましょう。VBAの関数やオブジェクト、条件分岐、ループ、エラー処理などの基本を理解することが、VBAエキスパートになるための最初のステップです。

■実践

 VBAを学んだら、実際にアプリケーションで使用してみましょう。自分の仕事にVBAを適用してみることで、VBAの機能や利点をより理解することができます。また、VBAを使用して、ビジネスプロセスを自動化する方法を考えることが大切です。

 VBAエキスパートになるためには、継続的な学習と実践が必要です。また、自分自身のモチベーションを高めることも重要です。VBAを使って、自分の仕事をより効率的に行うことができるようになることで、やりがいを感じることができます。


Office研修ならリンクアカデミー

 ここまで、VBAエキスパートの内容について触れてきました。個人の働き方が注目される今日においては、日々の業務の生産性を上げ、利益に繋げることが出来る能力はより市場価値が高いものになっています。

 そのため、自分自身の業務効率化だけではなく、周囲の生産性向上にも貢献出来ることの証明は、自身のキャリアアップに繋がります。

 ただし、資格を能力の証明ツールだけに留めてはいけません。実際にその知識を活用してこそ、意味があります。VBAエキスパートのように難易度の高い資格であればこそ、実務での活用が期待されます。

 リンクアカデミーでは、資格取得をキャリア形成の1部と捉えております。そのため、学習支援の際には実務での活用方法など取得後を想像出来るものになっております。

 弊社リンクアカデミーは、DXやリスキリングが叫ばれるようになった頃を境に、業界・規模問わずお問い合わせが急増し、弊社でも、ご要望に合わせたコンテンツも日々拡充し続けております。

 VBAの資格取得の学習に加えて、実務に則した内容やDX/リスキリング文脈での施策設計のポイント・ノウハウも有しておりますので、ご興味のある方は是非以下よりお問い合わせ下さい。

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VBAエキスパートに関するよくある質問

Q1:VBAエキスパートは何に役立ちますか?

A1:VBAエキスパートは、Microsoft Office製品の高度なマクロ機能を活用して、ビジネスプロセスを自動化することができます。例えば、自動化されたExcelファイルの作成や、データの抽出や集計など、多くの業務でExcel VBAが活用されています。

Q2:Excel VBA スタンダードの難易度はどれくらいですか?

A2:Excel VBA スタンダードの難易度は初級レベルです。試験に合格するためには、約20〜30時間の勉強が必要です。Excel VBAの基本的な構文やオブジェクトの特性、ループ、条件分岐、関数の基本的な使い方、エラー処理に関する知識を身につけておくことが必要です。また、より高度な機能についても学習することで、Excel VBAをより効率的に活用することができるでしょう。

Q3:VBAエキスパート合格のための勉強時間目安はどれくらいですか?

A3:VBAエキスパート合格のためには、約50〜70時間の勉強が必要です。Excel VBAの高度な構文やオブジェクトの特性、クラスモジュール、コレクション、ADOなどの高度なテクニックに関する知識を身につけておくことが必要です。さらに、試験前には、過去の試験問題を解いたり、模擬試験を受けたりすることで、試験の形式や出題範囲に慣れることが重要です。


まとめ

 VBAエキスパートは、Microsoft Office製品のプログラミング言語であるVBAに関するスキルを証明する資格です。VBAエキスパートを取得することで、その学習過程で得た知識やスキルを活用して業務を効率化するとともに、キャリアアップにつなげることができます。VBAエキスパートを取得するためには基礎学習と実践を繰り返しつつ、継続的に学習ができるモチベーションを保つことが大切です。

稲冨 健太
稲冨 健太
佐賀県出身。名古屋大学理学研究科にて物理を専攻。「伝統工芸」や「ものづくり」を応援したいという想いで、組織コンサルティング会社に就職し理念浸透・人事制度設計・人材育成・マネジメントなどに従事。独立後、中小・ベンチャー企業へのコンサルティングや商品開発の経験を基に精力的にライティング活動を実施。

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