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リソースとは?ビジネスにおける意味や使い方など、基礎知識をわかりやすく解説

目次[非表示]

  1. 1.リソースとはどういう意味か?
  2. 2. リソースを割くとは?使い方と例文
    1. 2.1.リソースを割く
    2. 2.2.リソースの不足
    3. 2.3.リソースの管理
  3. 3.リソースとアセットの違い
  4. 4.ビジネスにおけるリソース・経営資源の種類と意味
    1. 4.1.①ヒト(人的資源)
    2. 4.2.②モノ
    3. 4.3.③金
    4. 4.4.④情報
    5. 4.5.⑤その他、時間や知的財産など
  5. 5.リソース管理を行う重要性
    1. 5.1.プロジェクトの進行におけるリソース管理の重要性
  6. 6.リソース管理やリソースマネジメントの方法
    1. 6.1.ヒトのマネジメント
    2. 6.2.モノのマネジメント
    3. 6.3.カネのマネジメント
    4. 6.4.情報のマネジメント
    5. 6.5.時間のマネジメント
    6. 6.6.外部リソースの活用
  7. 7.企業がリソース管理を行うメリット
    1. 7.1.自社の全体像を把握することができる
    2. 7.2.適切な仕事の配分を行うことができる
    3. 7.3.適切な投資を行うことができる
  8. 8.リソースの活用事例
    1. 8.1.新しい人事担当者を育成する
    2. 8.2.専門家と業務委託契約を結ぶ
    3. 8.3.未来に向けた投資を行う
  9. 9.法人研修のことならリンクアカデミー
  10. 10.リソースに関するよくある質問
  11. 11.まとめ


  リソースの効率的な管理は、企業の成功に欠かせない重要な要素です。今日のビジネス環境では、組織が持つ資源を最大限に活用し、コストを削減することが求められています。しかし、リソースと一口に言っても様々な要素があります。ここでは、そんなリソースについて、そもそもの意味やその使い方、マネジメントの仕方についてご紹介します。


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リソースとはどういう意味か?

 リソースとは、資源や財源といった意味を持つ言葉です。リソースは、元々「資源」や「物資」、「方策」などの意味を持つ「resource」という英語から来ている単語です。ビジネスシーンにおいては、リソースは企業の保有している人材や資金、時間といった経営資源のことを指して用いられています。リソースは無限に湧くものではなく有限であるため、企業は適切にリソースの配分や活用を行うことが求められます。


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 リソースを割くとは?使い方と例文

 「リソース」という言葉は、ビジネスの現場だけでなく、IT関連や人材育成など、様々な場面で使用されます。ここでは、「リソース」という言葉の使い方について代表的なものをご紹介します。

リソースを割く

 「リソースを割く」とは、ある目的のために必要な人材や財源、時間などを割り当てることを意味します。プロジェクトの成功のためには、各部署からエンジニアのリソースを割く必要があったり、研究開発のためには専門家のリソースを割く必要がある場合があります。

リソースの不足

 「リソースの不足」とは、必要な人材や財源、時間などが不足している状態を指します。例えば、「このプロジェクトは、資金面でのリソース不足が解消されない限り進められない」というように使用されます。

リソースの管理

 「リソースの管理」とは、必要な人材や財源、時間などを適切に管理することを指します。例えば、予算編成や人員配置など、リソースの配分に関する計画策定が必要です。また、リソースを無駄に使わず効率的に活用するためにも、適切な管理が必要です。


リソースとアセットの違い

 リソースとともによく用いられる言葉として、「アセット」があります。アセットは「資産」といった意味を持つ言葉であり、企業が保有しているもので価値のあるもののことを指しています。アセットはしばしばリソースと同じ意味の言葉として用いられており、大きな違いはないと言えます。

 アセットは元々土地や金銭、証券といった金銭的な価値のあるものを指していましたが、現在はリソースと同様に人材や時間、商品といった幅広いものを指す言葉として使われています。


ビジネスにおけるリソース・経営資源の種類と意味

 ビジネスにおけるリソースは、主にヒト、モノ、カネ、情報に分類されます。それぞれの意味を理解することで、経営におけるリソース活用を上手く行うことができるようになります。ここでは、それぞれの内容についてご紹介します。

①ヒト(人的資源)

 「ヒト」は「人的資源」とも表現され、人材や人材の保有している能力などのことを指します。経営資源の中でも、カネやモノ、情報など他の資源を実際に活用して動かす主体であるため、リソースの中では最も重要であるとされています。

 経済産業省が公表している「人材版伊藤レポート2.0」でも指摘されているように、近年は「人的資本経営」への注目が高まっています。資本家や投資家、消費者は企業を評価する時に、どれだけ人的資源・人的資本を重視した経営を行っているのかを見ています。そのため、企業は自社の経営状況とともに人材育成などにも注力するべきなのです。

②モノ

 リソースにおける「モノ」とは、企業が提供している商品やサービス、保有しているオフィス、設備、備品などの物質的な資源のことを指します。企業が保有している物質的な資源は全て「モノ」のリソースであると言うことができ、それぞれが企業成果の創出につながるものです。

 モノはそれを活用することで利益を生み出すものであり、その価値をお金と交換することができます。時に保有すること自体にかかるコスト(ランニングコスト)もかかりますが、有効に活用することで企業の価値自体を向上してくれるでしょう。

③金

 リソースにおける「カネ」とは、そのままお金のことを指します。カネの中には、資本金や経営資金、売上といった投資に活用することができるお金に加えて、従業員の給与やオフィスの賃料、商品開発にかける初期費用といった、企業経営を行うのに伴う出費・投資もあります。

 収入と出費のバランスを整えることで、経営におけるカネの循環を良くすることができます。カネが上手く循環すると、健全な経営ができるようになり、新しい事業への挑戦や既存事業の成長などに取り組むことができます。

④情報

 リソースにおける「情報」とは、従業員の持っている情報や顧客情報、市場の動向など、企業が保有している無形資産のことを指します。情報の中には他にも企業の中にある技術やノウハウ、著作権や特許といったものも含まれており、それぞれ企業が価値を向上するために必要な資産です。

 情報は目に見えにくいものではありますが、企業が市場の中で優位性を保つためには必要不可欠なものです。情報に対するマネジメントを行うことは、企業が自社の独自性を発揮するために重要なことであると言えます。

⑤その他、時間や知的財産など

 ヒト・モノ・カネ・情報といったリソースの他にも、時間や知的財産といったものもリソースとして挙げられます。日々の仕事の中でも、勤務時間は限られていることが多く、その限られた時間の中でいかにパフォーマンスを発揮するのかは大切なテーマです。つまり、時間も有限なリソースの1つであり、時間を有効活用することで利益の創出や組織成果の向上を実現することができます。

 また、知的財産とは自社の持っているノウハウや独自の技術などを指します。知的財産は無形資産とも言われており、目には見えないが確かに価値を発揮しているものです。知的財産を大切にすることで、貴重な経営資源を守ることにつながります。


リソース管理を行う重要性

 リソースをどのように活用するのかについて考えて、施策に取り組むことを「リソース管理」と言います。リソース管理をすることは、企業経営においては大変重要です。リソース管理を行うことで、ヒト・モノ・カネ・情報を有効活用することができ、売上や利益の向上、組織力の向上などを実現することができます。

プロジェクトの進行におけるリソース管理の重要性

 リソース管理は、プロジェクトを上手く進行するためにも重要なものです。プロジェクトをスムーズに進行して成果を出すためには、リソース管理によりヒト・モノ・カネ・情報を有効に活用することが必要となります。

 リソース管理ができていない場合には、組織やチームの対応力を超えた業務負担を抱えることになり、場合によっては利益の喪失や組織の疲弊を引き起こします。また、自社の金銭的なリソースを超えた投資活動を行ってしまうと、資金ショートによる黒字倒産などにつながる可能性があるため、適切なリソースの把握・配分は必要不可欠です。

 リソース管理は、まずは事業責任者やプロジェクトマネージャーが行います。自分の組織の中にはどのようなリソースがあるのかを適切に把握しておき、その配分を検討・実施します。把握するべきリソースとしては、予算や人数のような目に見えやすいものに加えて、その組織の中にあるノウハウやナレッジ、メンバーの健康状態、モチベーションのような目に見えにくいものも挙げられます。

 目に見えないリソースまで把握・管理しておくことで、組織として適切なプロジェクトの進め方をすることができるようになります。

 また、現場で働いているメンバーについても、自組織のリソースを把握しておくことは大切です。お互いの可処分時間やコンディションなどを把握しておくことで、仕事の割り振りや相談、想定外の出来事への対応などをスムーズに行うことができます。


リソース管理やリソースマネジメントの方法

 リソース管理を行うことを、「リソースマネジメント」とも言います。リソース管理・リソースマネジメントを行うためにはいくつかの方法があります。リソース管理の方法を把握しておき、自社のリソースを有効活用できるようにしましょう。ここでは、そんなリソース管理の方法について代表的なものをご紹介します。

ヒトのマネジメント

 ヒトのマネジメントは、ヒューマン・リソース・マネジメント(Human Resource Management)とも呼ばれています。これは人的資源を管理することを指しており、人材の採用や人材育成、人材配置など人に関わる全てのものをマネジメントすることを意味しています。

 ヒトのマネジメントを行う際には、以下のような4つのマネジメントの領域に沿って実行すると効果的です。

(参考:マネジメントの4領域)

 マネジメントの4つの領域は、以下のような分類になっています。

■ビジョンマネジメント:ビジョンの策定と浸透
■戦略マネジメント:外部環境の把握とビジネスプロセスの最適化
■PDCAマネジメント:業務計画の策定と現場の問題解決
■メンバーマネジメント:メンバーの意欲向上と能力向上

 この4つの領域のマネジメントを適切に行うことで、ヒトのスキルやモチベーションなどを効果的に向上することができます。

 注意が必要な点として、4つの領域を独立して考えて実行するのではなく、それぞれが接続して設計、実行されることが重要であることが挙げられます。例えば、ビジョンで「新しいことに挑戦する」といったものを掲げているのに対して、PDCAの指標がこれまでの積み上げを重視するものでは、ヒトの行動変化を促すことは難しいでしょう。

 しっかりそれぞれが一連のつながりを持っているのかを意識しましょう。情報が複雑化している昨今だからこそ、まずはそれぞれの情報を整理して管理する必要があります。

モノのマネジメント

 モノのマネジメントとは、自社の商品や備品、オフィスといったものをマネジメントすることを指します。物質的な資源のマネジメントをすることで、生産性や業務効率を向上することができるようになります。

 たくさんのモノを保有していると、仕事を行うために必要な資源をたくさん使うことができるようになり、業務クオリティの向上などを実現することができます。一方で、多すぎるモノを保有していると、そのランニングコストが大きくなり、経営を圧迫してしまうことがあります。

 適切なバランスでモノを保有・活用することを目指して、モノのマネジメントを行いましょう。

カネのマネジメント

 カネのマネジメントは、経営する上で必要となる資金のマネジメントを行うことを指します。カネのマネジメントを行うことで、健全な財務体制を整えることができるため、経営としての安定性を向上することができます。

 カネのマネジメントを行うためには、基本的なP/LやBS、キャッシュフローの正確な情報を把握して、その改善点を洗い出すことが必要です。現状の改善点に対する取り組みを行うとともに、将来のための投資活動を行うこともカネのマネジメントであるため、現在と未来の両方を考えるようにしましょう。

情報のマネジメント

 情報のマネジメントとは、企業の中にある情報の流通や保存などを改善することを指します。情報のマネジメントを行うことで、社内での情報の流れを整えて、企業価値を向上するために必要な情報を蓄積することができるようになります。

 情報のマネジメントの中でも重要なものとして、ナレッジマネジメントが挙げられます。ナレッジとは、仕事を効率的・効果的に進めるための知見のことを指しており、ナレッジの適切な蓄積を行うことができれば、生産性を大きく向上することができます。

時間のマネジメント

 ヒト・モノ・カネ・情報といったリソースの他にも、時間のマネジメントも必要です。時間のマネジメントとは、有限な時間をどのように活用して経営・仕事をしていくのかを管理することを指します。1日、1週間、1ヶ月、1年といった時間の中で、どのような成果を創出したいのかを明確にしておき、時間配分を適切なものにすることは、企業経営を効果的に進めるために必要不可欠です。

 それぞれの役割によって、どのような時間の使い方をするのかは異なります。経営層、管理職、現場社員のそれぞれが、自分の仕事を効率的に進めることができる時間配分を考えて実行することで、全体の成果を向上することができます。

外部リソースの活用

 社内のリソースだけでなく、社外のリソースを活用することも大切です。ヒト・モノ・カネ・情報といったリソースの中で、目指していること、やりたいことに対して適切なリソースがない場合には外部のリソースを活用することで問題を解決することができます。

 全てを内製化することを目指すこともできますが、自社のリソースの状況によっては、全て自前でやることはかえってリソースの浪費につながる可能性があります。特に、専門的な知識や技術が必要な場合には外部の専門家の力を借りることで、より早く成果を創出することができるようになるでしょう。

(こちらもチェック:「マネジメントとは?意味や役割、必要なスキルやポイントを徹底解説!」)


企業がリソース管理を行うメリット

 企業がリソース管理を行うことで、どのようなメリットがあるのでしょうか。リソース管理を行うことで得られるメリットを把握しておくことで、リソース管理に取り組みやすくなるとともに、自社のリソース管理の効果検証をすることができます。ここでは、リソース管理を行うメリットについていくつかご紹介します。

自社の全体像を把握することができる

 企業がリソース管理を行うことで、自社の全体像を把握することができるといったメリットが得られます。効果的な企業経営を行うためには、「診断」と「変革」のステップを踏むことが大切です。自社の状況を適切に把握しないまま、「とりあえずこの施策をしよう」といった形で取り組みを行ってしまうと、望んでいた効果を得られない可能性があります。

 そのため、まずは「診断」として自社のリソースの状況を把握することが大切です。ヒト・モノ・カネ・情報としてどのようなリソースを保有しているのか、今後保有することになるのかについて把握することで、ビジョンや経営理念に向かうまでにどのようなリソース配分を行うべきであるのかを検討することができます。

 また、現状把握を行うことで、それまで見えていなかった経営課題についても確認することができるため、リスクヘッジや問題への予防などを行うことができるようになるでしょう。

適切な仕事の配分を行うことができる

 リソース管理を行うことで、「変革」のステップとして適切な仕事の配分を行うことができるようになります。特に、人的資源の状況を適切に把握することで、誰がどの程度の業務量や業務負荷を抱えているのかを知ることができるでしょう。現在の業務量や、その人の対応能力などを明らかにした上で適切な仕事の配分を行うことで、効率的な仕事の遂行が期待できます。

 また、リソース管理を行うことで従業員の育成も効果的に行うことができるようになります。リソース管理により対応能力を把握しておくことで、その人が成長するために必要な仕事や課題を与えることもできるようになります。適切な課題や目標を与えることができれば、将来経営を担ってくれる人材を育成することができるでしょう。

適切な投資を行うことができる

 適切な投資を行うことができるということも、リソース管理を行うメリットです。企業経営における「変革」を行うためには、適切な投資活動を行うことが必要です。投資活動とは、お金を投資することも当てはまりますが、時間の使い方を変えたり、人の配置の仕方を変えたりといったことも該当します。投資活動を適切に行うことができれば、それまでとは異なるビジネスモデルを実現して、事業成果を向上することができるようになります。

 リソースの管理を行うことで、自社のリソースの状況を適切に把握することができるとともに、リソースの配分を調整することができます。リソースの配分を将来目指す姿に合わせて変えていく、投資をしていくといったことを続けることができれば、環境変化に対応できる強い企業体質をつくることができます。


リソースの活用事例

 ここでは、リソースの活用事例についてご紹介します。具体的にリソースの活用するシーンについて把握しておき、自社でのリソース管理に活かしてください。

新しい人事担当者を育成する

 ヒトのリソースを活用するシーンでは、「新しい人事担当者を育成する」といった活用事例があります。組織として好ましい体制や育成体系などを実現するために、現在の人事担当者に加えて新しい人材を登用したい場合がこれに当てはまります。外部から採用することもできますが、自社のことを詳しく知っており、理念にも共感している人材を育成することで、より自社らしい人事戦略を実行することができます。

専門家と業務委託契約を結ぶ

 ヒト、情報に関するリソースを活用するシーンでは、「専門家と業務委託契約を結ぶ」といった活用事例があります。リソースは社内のものだけではなく、社外のリソースを活用することで、結果として業務効率を向上するとともに、コストを削減することができるようになります。外部の専門家を活用することで、自社内にはない情報も収集することができるでしょう。

未来に向けた投資を行う

 ヒト、カネのリソースを活用するシーンでは、「未来に向けた投資を行う」といった活用事例があります。リソースは現在の仕事を処理するためのみに使うのではなく、将来目指す姿や実現したいことに近づくために活用することも大切です。将来に向けた投資を行うことで、現在よりも大きな利益、組織成果を創出することができるでしょう。


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 ここまで本テーマである「リソース」について述べてきました。 

 人的資本経営や情報化社会というワードがトレンドになっている昨今においては、先述したようなリソースのメリットや必要性も高まっています。

 今後の企業成長のために管理するリソースは、量も種類も増えているため、有効な活用のためにも、その管理にはより一層の正確さと速さが求められるでしょう。

 弊社リンクアカデミーは「あなたのキャリアに、本気のパートナーを」をミッションに掲げて個人が「学び」を通じ自らのキャリアを磨き上げられる場を目指しています。

 そのために
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 この実績と経験を活かして、
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リソースに関するよくある質問

Q1:リソースとは?

A1:リソースとは、資源や財源といった意味を持つ言葉です。リソースは、元々「資源」や「物資」、「方策」などの意味を持つ「resource」という英語から来ている単語です。ビジネスシーンにおいては、リソースは企業の保有している人材や資金、時間といった経営資源のことを指して用いられています。リソースは無限に湧くものではなく有限であるため、企業は適切にリソースの配分や活用を行うことが求められます。

Q2:リソースマネジメントとは?

A2:リソースマネジメントとは、自社のリソースを管理することを指します。リソースマネジメントを行うことで、自社のリソースの状況を適切に把握することができ、その活用方法を検討・実行することができます。リソースマネジメントは、ヒト・モノ・カネ・情報のそれぞれを管理する必要があるため、網羅的な視点で自社のことを知ることが必要です。

Q3:人的リソースとは?

A3:人的リソースは「人的資源」とも表現され、人材や人材の保有している能力などのことを指します。経営資源の中でも、カネやモノ、情報など他の資源を実際に活用して動かす主体であるため、リソースの中では最も重要であるとされています。

 経済産業省が公表している「人材版伊藤レポート2.0」でも指摘されているように、近年は「人的資本経営」への注目が高まっています。資本家や投資家、消費者は企業を評価する時に、どれだけ人的資源・人的資本を重視した経営を行っているのかを見ています。


まとめ

 リソースとは、経営におけるヒト・モノ・カネ・情報資源のことを指します。リソースを管理して、うまく活用することで、事業成果や組織成果を向上させることができます。リソースの管理ができていない場合には、適切な経営判断ができずに利益の喪失や組織の疲弊を引き起こす可能性があります。リソースを活用するために、現在社内にどのようなリソースが存在するのかといった適切な現状把握を行い、それをどのように分配・活用するのかといった施策を考えましょう。

稲冨 健太
稲冨 健太
佐賀県出身。名古屋大学理学研究科にて物理を専攻。「伝統工芸」や「ものづくり」を応援したいという想いで、組織コンサルティング会社に就職し理念浸透・人事制度設計・人材育成・マネジメントなどに従事。独立後、中小・ベンチャー企業へのコンサルティングや商品開発の経験を基に精力的にライティング活動を実施。

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