クレドとは?メリット・導入方法から企業事例を紹介
目次[非表示]
- 1.クレドとは
- 2.類似する言葉の意味と違い
- 3.なぜクレドは重要なのか
- 4.クレドのメリット
- 4.1.エンゲージメント向上
- 4.2.人材育成に繋がる
- 4.3.コンプライアンスの遵守
- 5.クレドの導入ステップ
- 5.1.社史を整理する
- 5.2.将来の目指す姿を考える
- 5.3.現在選ばれている理由を把握する
- 5.4.クレドとして用いる言葉を抽出する
- 6.クレド導入の注意点
- 6.1.クレドの目的を共有する
- 6.2.行動に移しやすい言葉にする
- 6.3.言葉を増やしすぎない
- 7.クレドの導入事例
- 7.1.ジョンソン・エンド・ジョンソン「Our Credo」
- 7.2.ザ・リッツ・カールトン「ゴールドスタンダード」に基づくクレド
- 7.3.楽天グループ株式会社「楽天主義」
- 7.4.ANAホールディングス株式会社「グループ行動指針」
- 7.5.グリー株式会社「Value(行動規範)」
- 8.企業研修ならリンクアカデミー
- 9.リンクアカデミーの研修導入事例
- 10.クレドに関するよくある質問
- 11.まとめ
近年は企業を取り巻く環境の変化が激しく、経営の旗振りを行うことが難しくなっています。その中では、いかに従業員全体が企業理念といった会社の軸を大切にすることができるかが、会社の強さを決める要因であると言うことができます。企業理念を日々の仕事の中でも意識することができる施策の1つに、クレドの活用があります。本記事では、企業の成長を支えるクレドについてご紹介します。
クレドとは
クレドとは、企業の行動指針や信条を言葉にしたものです。元々はラテン語で信条や約束、志といった意味を持つ言葉である「credo」から由来している言葉です。クレドはしばしば企業理念と同義であるといった認識をされていますが、厳密には異なります。
企業理念は企業としてどのような使命を果たすかや、どういった姿を目指すのかといった未来のことについて言葉にしたものです。一方で、クレドは企業としてどのような行動やポリシーを持つべきであるのかといったことを言葉にしたものであり、どちらかというと現在のことにフォーカスしたものであると言うことができます。
クレドを作ることで、従業員は自分達がどのような行動をするべきであるかや、どのような心持ちで仕事をするべきであるかなどを理解することができます。クレドが判断基準になることで、人が直接指導や教育を行うだけではなく、クレドで行動を変えたり人材育成を行ったりといったことが可能になります。
また、クレドは企業理念を浸透させるためにも大切なものです。クレドを活用することで、やや壮大な企業理念をどのように実現するのかについて、身近な行動から理解することができるでしょう。
類似する言葉の意味と違い
クレドと類似した言葉として、「ミッション」や「ビジョン」、「バリュー」があります。それぞれがどのような意味を持っているのかについて把握することで、よりクレドに対する理解を深めることができます。それぞれの内容を確認しておきましょう。
ミッション
ミッションとは、企業としての「使命」を指す言葉です。企業がどのような使命を果たすのかについて言語化したものであり、ミッションは企業の存在意義とも言えます。社会の中で自社がどのような存在であるのかや、なぜ存在しているのかといったことについて整理しています。
ミッションは企業経営の大上段にあるものであるため、ミッションから外れたことは行わないといったことが特徴として挙げられます。
ミッションは長期的な未来の姿に対して言及したものであり、これに対してクレドはミッションと接続して、現在どのような行動を行うべきかを言語化したものです。
ビジョン
ビジョンとは、企業として中長期的にどのような姿や状態になっていたいのかについて言葉にしたものです。ビジョンは景色や情景といった意味を持つ言葉であり、企業においても将来のイメージを言葉にしたものがビジョンとなります。
ビジョンはミッションに比べて、より短いスパンで実現したいことを設定するのが一般的です。例えば、ミッションが「感動創造企業である」といったものであるのに対して、ビジョンは「顧客満足度・従業員満足度業界No.1」といったものが設定されます。
ビジョンもミッションと同様に未来のことに対して言及したものであり、クレドはミッションやビジョンを実現するための現在の行動を言葉にしたものです。
バリュー
バリューとは、「価値」という意味を持った言葉であり、企業としての価値観や望ましい行動などを言葉にしたものです。企業全体でどのような信条を持って、どのような行動をしていくべきであるのかについて言語化したものがバリューとなります。
バリューはミッションやビジョンと比べて、現在の考え方や行動の仕方にフォーカスしたものです。未来の状態や目指す姿に対して、どのような行動を行えば近づくことができるかについて考えられたものがバリューであるため、比較的現在のことについて言及しています。
その点で言うと、多くの場合バリューとクレドは同様の意味を持つ言葉として扱われます。
なぜクレドは重要なのか
クレドが重要視されている背景として、企業としての倫理観の向上があります。2000年代に突入した頃には、企業の不祥事やコンプライアンス違反が取り沙汰される機会が増えました。企業がどれだけ売上を上げているのかといったことだけではなく、企業として法律を遵守しているかや社会に対して不義理なことをしていないかといったことに対しても注目が集まるようになりました。
コンプライアンス違反や法令違反を犯してしまった場合には、企業のイメージが低下するだけではなく、経営破綻につながることも珍しいことではなくなっています。その中では、従業員1人1人がどれだけ企業の一員であるといった意識を持って適切な行動をとることができるのかは重要なことです。
その中では、人が都度チェックをするだけではなく、クレドを作成・浸透することでしっかりとした倫理観を持った考え方や行動をできるようにすることが必要となっています。
クレドのメリット
では、クレドを作ることでどのようなメリットが生まれるのでしょうか。クレドを作成・浸透することで、主には「エンゲージメント向上」や「人材育成」、「コンプライアンスの遵守」といったメリットが生まれると言われています。それぞれについて、どのようなことであるのかをご紹介します。
エンゲージメント向上
クレドを活用することで、エンゲージメントを向上することができるというメリットがあります。エンゲージメントとは、会社と従業員の間での相互理解度合いや相思相愛度合いのことを意味します。エンゲージメントを高めるためには、会社としてどのような姿を目指すのかといったことや経営の方針などに対する理解や共感を高めることが大切です。
クレドを作り、その内容を実践することで、従業員は自社の方針について理解や体現をすることができるため、エンゲージメントが向上することが期待できます。
人材育成に繋がる
人材育成につながるといったことも、クレドを活用するメリットとして挙げられます。人が直接指導や教育を行うことは、ポピュラーかつ効果がある育成方法ですが、人数が増えたり業務が複雑になったりした場合には限界があります。
この際に、会社全体で大切にしたい考え方や価値観を言葉にしたクレドがあることで、現場の従業員はクレドをもとにして自分の行動を見つめることができます。その結果として、人材育成を実現することができるでしょう。
コンプライアンスの遵守
クレドを作り、浸透することで会社全体でコンプライアンスを遵守できるようになることも、メリットとして挙げられます。コンプライアンス違反が発生すると、企業のイメージダウンや経営危機につながりかねません。しかし、1つ1つの行動に目を光らせることは現実的ではなく、人が行うには限界があります。
クレドは会社としての倫理観を言語化することにもなるため、クレドをもとにして従業員は自分の行動が法令違反やコンプライアンス違反にならないのかを判断することができます。
クレドの導入ステップ
では、実際にクレドを作成して導入するためには、どうすれば良いのでしょうか。クレドを作る際には、いくつかのステップを踏む必要があります。ここでは、クレドを作るための主なステップについてご紹介します。
社史を整理する
クレドを作る際には、会社としてどのような道を歩んできたのかといった社史を振り返ります。これまでにどのような出来事があったのかや、その際にどのような理由で判断や行動を行ったのかといったことを整理することで、会社として大切にしてきた考え方や価値観を見出すことができます。
社史を振り返る際には、経営者と従業員のどちらの意見も取り入れると様々な角度の情報を手に入れることができるでしょう。
将来の目指す姿を考える
社史を振り返るとともに、会社として将来どのような姿を目指しているのかについても考えます。既にミッションやビジョン、経営理念といったものがある場合には、それが具体的にどのような内容であるのかや、どういう背景があって作られたのかについて確認します。
将来の目指す姿を考える際には、漠然としたものではなくできるだけ詳細にイメージを固めることが大切です。
現在選ばれている理由を把握する
過去、未来のことについて整理した後には、現在自社がなぜお客さまや社会から選ばれているのかといった理由を把握します。商品の特徴やサービスのクオリティだけではなく、どのような市場環境の中で事業を行っているのかについても考えます。
選ばれている理由を把握するためには、3C分析やSWOT分析といったフレームワークを活用することで、より明確に整理を行うことができるでしょう。
クレドとして用いる言葉を抽出する
社史から見えてきたこれまで会社で大切にしてきた価値観や考え方や、将来どのような姿になっていたいのかといった目標、現在市場の中で選ばれている理由などを整理した後には、実際にクレドにどのような言葉を盛り込むのかといったことを抽出します。
会社の成長を支えてきた価値観や行動、現在会社が選ばれている理由、将来に向けて必要なことなどに関するキーワードを上げていき、そこから絞っていくと考えやすいでしょう。
クレド導入の注意点
実際にクレドを作り、導入する際にはいくつか注意しておくべきポイントがあります。クレドを導入する際に注意点を把握しておくことで、よりスムーズに自社の中でクレドを浸透させることができるでしょう。
クレドの目的を共有する
クレドが浸透しないケースの原因として、「クレドを活用する目的や理由が伝わっていない」ということが挙げられます。クレドは会社全体で大切にする価値観や行動規範となるため、従業員の理解を促進せずに一方的に押し付けてしまうと、その効果を発揮することができません。
そのため、クレドを導入する際にはクレドを作った理由や活用の目的などを従業員に対して共有する機会を設けましょう。目的を共有する際には、会社として今後どのような姿を目指していきたいかといったことについても説明することで、より従業員はクレドを活用することについての納得がしやすくなることが期待できます。
クレドを作成する段階から従業員に協力してもらい、「自分達が作った」といったクレドに対する当事者意識を持ちやすい工夫をすることも有効です。
行動に移しやすい言葉にする
クレドに掲げている内容は、実際に行動できるものにする必要があります。クレドの内容があまりにも実態とかけ離れていたり、実現が難しいものであったりする場合には、クレドの効果が薄まる可能性があります。
会社として現実的に実行できることや、実際に行っていることは何かを念頭に置いてクレドを作成することで、無理なクレドの内容を避けることができます。そのためには、実際にお客様や社会からなぜ選ばれているのかといった理由や、実際のビジネスプロセスなどを整理することが大切です。
また、クレドを作成した段階で、実際に従業員に確認してもらい、すぐに行動することができるイメージがわくかについて意見をもらうことも有効な手段です。
言葉を増やしすぎない
よく起こることとして、クレドに盛り込む言葉が増えすぎるといったことがあります。クレドは会社全体で大切にしたい行動や価値観を言葉にするため、より良い経営を行うためには様々な要素を大切にしたくなるものです。しかし、実際にクレドを活用して日々の仕事を進めていく中では、あまりにもクレドの言葉が多くなりすぎると、実行しにくくなってしまいます。
そのため、30個の項目をクレドとするよりも、あえて絞って5個〜10個程度にすることで、より従業員は日々クレドを意識しやすくなります。クレドを作ってしばらく経った後に、実際の運用状況を振り返って言葉を刷新・修正したりといったことを重ねながら、より良いクレドにすることができます。
クレドの導入事例
ここまで、クレドを導入する際のステップや導入の際の注意点などをご紹介してきました。ここでは、実際にクレドを導入している企業の事例をご紹介します。どのような経営理念やクレドを導入しているのかについて確認しておきましょう。
ジョンソン・エンド・ジョンソン「Our Credo」
アメリカの大手医薬品・健康関連用品のジョンソン・エンド・ジョンソンでは、1943年に3代目社長のロバート・ウッド・ジョンソンJrによって、会社の果たすべき社会的責任について「Our Credo」が作られました。「Our Credo」は作成されてから同社の企業理念、倫理規定として、世界中に広がるグループ各社の従業員1人1人に受け継がれており、事業運営の中核となっています。
「Our Credo」では、以下のように企業として目を向けるべき対象や方向性の優先順位について示されています。
■我々の第一の責任は、我々の製品およびサービスを使用してくれる患者、医師、看護師、そして母親、父親をはじめとする、すべての顧客に対するものであると確信する
■我々の第二の責任は、世界中で共に働く全社員に対するものである
■我々の第三の責任は、我々が生活し、働いている地域社会、更には全世界の共同社会に対するものである
■我々の第四の、そして最後の責任は、会社の株主に対するものである
(参考:ジョンソン・エンド・ジョンソン「Our Credo」)
ザ・リッツ・カールトン「ゴールドスタンダード」に基づくクレド
有名なホテル、リゾート、ウェディング企業であるザ・リッツ・カールトンでも、クレドは活用されています。同社では、「ゴールドスタンダード」という企業理念を構成する要素としてクレドを位置付けており、モットーやサービスの3ステップといった他の要素と併せて、自分達の大切にする価値観や行動について従業員全体に共有しています。
「ゴールドスタンダード」に基づくクレドでは、以下のようなことが明文化されています。
リッツ・カールトンはお客様への心のこもったおもてなしと快適さを提供することをもっとも大切な使命とこころえています。
私たちは、お客様に心あたたまる、くつろいだ、そして洗練された雰囲気を常にお楽しみいただくために最高のパーソナル・サービスと施設を提供することをお約束します。
リッツ・カールトンでお客様が経験されるもの、それは感覚を満たすここちよさ、満ち足りた幸福感そしてお客様が言葉にされない願望やニーズをも先読みしておこたえするサービスの心です。
(参考:ザ・リッツ・カールトン「ゴールドスタンダード」)
楽天グループ株式会社「楽天主義」
大手インターネット通販、インターネットサービス運営会社である楽天グループ株式会社では、「楽天主義」というクレド・行動指針を掲げています。楽天主義は、楽天グループのあり方を明確にするとともに、従業員がそれを理解して実行することができるようにすることを目的として活用されています。
楽天主義は、以下のように「ブランドコンセプト」と「成功コンセプト」で構成されており、楽天主義を通して何事も成し遂げようとするアントレプレナーシップを大切にしています。
■ブランドコンセプト
・大義名分 Empowerment
・品性高潔 気高く誇りを持つ
・用意周到 プロフェッショナル
・信念不抜 GET THINGS DONE
・一致団結 チームとして成功を掴む
■成功コンセプト
・常に改善、常に全身
・Professionalismの徹底
・仮説→実行→検証→仕組化
・スピード!!スピード!!スピード!!
(参考:楽天グループ株式会社「楽天主義」)
ANAホールディングス株式会社「グループ行動指針」
大手航空会社であるANAホールディングス株式会社では、経営理念やビジョンに基づくグループ行動指針を掲げています。グループ行動指針は、同社の全従業員が理念やビジョンの達成に向けて、持つべき心構えや取るべき行動を表しています。グループ行動指針は、「あんしん、あったか、あかるく元気!」をコンセプトとして、以下のような項目が盛り込まれています。
■安全(Safety)
安全こそ経営の基盤、守り続けます。
■お客様視点(Customer Orientation)
常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
■社会への責任(Social Responsibility)
誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
■チームスピリット(Team Spirit)
多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
■努力と挑戦(Endeavor)
グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します。
(参考:ANAホールディングス株式会社「経営理念・ビジョン・行動指針」)
グリー株式会社「Value(行動規範)」
ゲームやアニメ、メタバース事業を行っているグリー株式会社では、ミッション、ビジョンとともに、バリューを掲げて行動規範としています。同社はバリューを掲げて実行することで、競争の激しいゲーム業界の中でも独自の目線を持って、事業を成長させることに成功しています。
同社の掲げているミッション、ビジョン、バリューは以下のようなものです。
■ミッション
インターネットを通じて、世界をより良くする。
■ビジョン
・毎日を楽しく幸せに、社会を自由で効率的に。
・新しいサービスをより早く、より多くの人へ。
・素晴らしいサービスを生み出すために素晴らしい会社を作る。
■バリュー
・ロジカル × クリエイティブ × スピード。
・現状に甘んじない。さらに高い目標をめざす。
・常に前向きに挑戦する。成功するまでやり続ける。
・一流の仲間を集め一流のチームを作る。
・人に、社会に、仕事にまじめ。
(参考:グリー株式会社「ミッション・ビジョン」)
企業研修ならリンクアカデミー
クレドを作ることは、組織内で視界や方向性を統一する上では非常に重要な要素であり、人材育成においても、大きな影響力を持っています。企業理念を体現していくためにどんな人材を求めているのか、求めている人材はどのような方法で育てるのかなどの計画を立てていくことが大切になるでしょう。一方で、その時々の企業や人員の状況によっては、必ずしも満足な時間や育成環境を確保できるとは限らないのも事実です。環境を整えていく上では、育成に必要な工程と、かける時間や内容、既存社員の皆様の業務とのバランスを保ちながら計画していく必要があります。
例えば、昨今では「DX化」や「データドリブン経営」という言葉をよく耳にしますが、しっかりとした方針が決まっている企業は多くありません。そのため、会社の行動指針としてスキルアップを促進するものが含まれていると、従業員のスキルアップへの一歩を踏み出す上で大きなきっかけになることが期待できます。
弊社リンクアカデミーでは、データドリブン経営実現に向けて、身近なツールで、すぐに実践が可能なExcelの正しい使い方を体系的に習得できる「基本研修・実践研修」から、業務効率化を実現させるための「活用研修」、データから正しく根拠を導くための「データ分析・原因究明研修」など、幅広いソリューションをご用意しています。
また、DX化が進む中では欠かせない、ITスキルやITナレッジを定量的に可視化させるサービスもご用意しております。
企業のパフォーマンスを上げる可能性を秘めているのは、そこで働く従業員であり、従業員の姿勢を統制し、スキルアップの機会を提供できるのが企業です。企業としてのレベルアップのためにも、まずは日々の業務に身近なExcelから着手することで、従業員と実務スキルレベルとともに帰属意識や成長欲求の育成を目指すのはいかがでしょうか。
リンクアカデミーの研修導入事例
・ネットワンシステムズ株式会社様
・東京建物株式会社様
・株式会社フロムエージャパン様
・株式会社トーコン様
クレドに関するよくある質問
Q1:クレドとは
A1:クレドとは、企業の行動指針や信条を言葉にしたものです。元々はラテン語で信条や約束、志といった意味を持つ言葉である「credo」から由来している言葉です。
Q2:クレドの事例は
A2:クレドの事例として、ジョンソン・エンド・ジョンソンの「Our Credo」があります。同社ではクレドにより、会社として責任を果たすべき対象や目を向けるべき方向性を定めています。
Q3:クレドのメリットは
A3:クレドを導入することで、以下のようなメリットがあります。
■エンゲージメント向上
エンゲージメントとは、会社と従業員の間での相互理解度合いや相思相愛度合いのことを意味します。クレドを作り、その内容を実践することで、従業員は自社の方針について理解や体現をすることができるため、エンゲージメントが向上することが期待できます。
■人材育成に繋がる
会社全体で大切にしたい考え方や価値観を言葉にしたクレドがあることで、現場の従業員はクレドをもとにして自分の行動を見つめることができます。望ましい行動を続けることで、人材育成を実現することができるでしょう。
■コンプライアンスの遵守
クレドは会社としての倫理観を言語化することにもなるため、クレドをもとにして従業員は自分の行動が法令違反やコンプライアンス違反にならないのかを判断することができます。
まとめ
クレドは、会社として大切にしたい価値観や行動などを言葉にしたものです。クレドを活用することで、従業員は日々の仕事の中で経営理念やミッション、ビジョンを実現するために持つべき心構えや、取るべき行動を意識することができます。クレドを導入する際には、自社のこれまでの歩みやこれからの目標、現在発揮している価値を把握して、言葉を抽出します。クレドを運用する際には、一方的な押し付けではなく、その目的や背景に対する理解や共感を生み出す工夫を実施するようにしましょう。