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メンタルヘルス研修とは?目的やメリット、プログラム例をご紹介

目次[非表示]

  1. 1.メンタルヘルス研修とは?
    1. 1.1.メンタルヘルスの定義・意味
    2. 1.2.メンタルヘルス研修を実施する目的
  2. 2.企業がメンタルヘルス研修を実施するメリット
    1. 2.1.生産性とモチベーションの向上が期待できる
    2. 2.2.メンタル不調者の早期発見になる
    3. 2.3.離職率の低下、人材の流出防止になる
  3. 3.メンタルヘルス研修で用いられるテーマや内容
    1. 3.1.ストレスについて
    2. 3.2.周囲の不調に気づく方法
    3. 3.3.問題が再発しない方法
  4. 4.メンタルヘルス研修のプログラム例
  5. 5.厚生労働省のメンタルヘルス研修に関する教育資料
  6. 6.メンタルヘルス研修の効果的な進め方とポイント
    1. 6.1.メンタルヘルス対策の目的や方針の共有
    2. 6.2.メンタルヘルス対策の計画策定
    3. 6.3.社外のサービスの活用
    4. 6.4.関係者による協力体制の構築
  7. 7.法人研修のことならリンクアカデミー
  8. 8.リンクアカデミーの研修導入事例
  9. 9.メンタルヘルス研修に関するよくある質問
  10. 10.まとめ


 近年では、多くの企業でメンタルヘルス研修を実施して従業員のメンタルヘルスのサポートを行っています。仕事や趣味など、様々なシチュエーションで良い結果を出したり、パフォーマンスを発揮したりするためには、身体的な健康だけでなく精神的な健康も重要な要素です。本記事では、メンタルヘルス研修について、その目的やメリット、プログラム例をご紹介します。


メンタルヘルス研修とは?

 まずは、メンタルヘルスについて基本的な情報を押さえておきましょう。ここでは、メンタルヘルスとはどのような意味の言葉なのかについてや、メンタルヘルス研修を実施する目的についてご紹介します。

(こちらもチェック:「OJT研修とは?概要や目的、効果を高めるポイントをわかりやすく解説」)

メンタルヘルスの定義・意味

 メンタルヘルスとは、「精神的な健康」のことを指しています。身体的な健康だけではなく、精神的な健康が充実していることで、よりモチベーション高く生活や活動を行うことができます。また、メンタルヘルスは精神的な疾患を抱えている人だけではなく、現在健康に見える人でも気をつけておくことが大切です。

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メンタルヘルス研修を実施する目的

 メンタルヘルス研修は、メンタルヘルスに対する知識の習得や意識の向上、メンタルヘルスに関するトラブルを防ぐ方法の理解などを目的として実施されます。メンタルヘルスに関する問題は誰にでも起こりうるものであるため、それぞれが理解を深めて適切な対応を行うことが必要です。また、メンタルヘルス研修を通して職場のルールや仕組み自体を変えるきっかけを生み出すことができます。


企業がメンタルヘルス研修を実施するメリット

 メンタルヘルス研修を実施することで、企業は様々なメリットを得ることができます。その中でも、代表的なメリットとしては以下の3つが挙げられます。ここではそれぞれの内容について確認しておきましょう。

生産性とモチベーションの向上が期待できる

 メンタルヘルス研修を行うことで、生産性やモチベーションの向上が期待できます。メンタルヘルスについての知識や、メンタルヘルスを維持するスキルについて研修で学ぶことで、ストレスとの付き合い方を身につけることができます。その結果、仕事に対するモチベーションを維持・向上しやすくなり、生産性も向上するでしょう。

メンタル不調者の早期発見になる

 メンタルヘルス研修を通して、メンタル的に不調を抱えている人の早期発見をすることができます。メンタルヘルス研修では、自身でメンタルケアを行う方法や、周囲からサポートを行う方法などを学ぶことができます。メンタル不調のきっかけや兆候についても知識を得ることになるため、自身、周囲ともに早い段階で不調に気づくことができるようになります。

離職率の低下、人材の流出防止になる

 メンタルヘルス研修を実施して、職場でのメンタルヘルスに対するサポートを充実させることで、離職率の低下や人材流出の防止に繋がります。働きやすさや働きがいは、精神的な充実感が大きく影響しています。メンタルヘルスに関するサポートがあることで、従業員の職場での居心地をより良くすることができるでしょう。


メンタルヘルス研修で用いられるテーマや内容

 では、メンタルヘルス研修ではどのようなテーマや内容が扱われているのでしょうか。代表的なテーマとして、「ストレスについて」や「周囲の不調に気づく方法」、「メンタルヘルスの問題が再発しない方法」が挙げられます。それぞれについて、どのような内容なのかを見てみましょう。

ストレスについて

 メンタルヘルスの基礎として、そもそもストレスとは何かについて学びます。普段よく使う言葉である「ストレス」ですが、人はどのような時にストレスを感じて、どのような影響があるのかについて具体的に学ぶことで、ストレスによるリスクや管理方法を習得することができます。

周囲の不調に気づく方法

 メンタルヘルス研修では、周囲の不調に気づく方法についても学びます。上司が部下の不調に気づいてサポートするラインケアの実施だけではなく、同僚のストレスに気づいて対応することができると、メンタル不調の早期発見に繋がります。

問題が再発しない方法

 万が一メンタル不調者が出た場合に、同じような問題が再発しないために行うことについても学びます。職場環境をどのように整えればストレスを溜め込まないようにできるかを知っておくことで、メンタル不調者が出にくい職場をつくることができるでしょう。


メンタルヘルス研修のプログラム例

 メンタルヘルス研修には階層別やテーマ別など、様々な形式のものがあります。ここでは、メンタルヘルス研修のプログラム内容について一例をご紹介します。

■メンタルヘルスとは
・メンタルヘルスの意味
・メンタルヘルスに対応する目的

■ストレスについての基本知識
・ストレスとは何か
・ストレスを感じる仕組み
・ストレスを溜め込まないために注目するポイント

■ラインケアの内容
・ラインケアとは
・ラインケアで気をつけるべきポイント
・具体的なラインケアの方法

■ケースワーク
・不調が生じている社員への対応方法
・再発しないための防止策の検討

■職場でのメンタルヘルス対応
・職場で起こりやすいメンタル不調について
・職場のメンタルヘルスで気をつけるべきポイント
・職場でのメンタルヘルス対応の役割分担
・職場のメンタルヘルス問題の事例

■コロナ禍でのメンタルヘルス
・リモートワーク下でのメンタルヘルスについて
・リモートワーク下でのメンタルヘルスへの対応方法


厚生労働省のメンタルヘルス研修に関する教育資料

 メンタルヘルスに関する問題は、政府としても対応を進めています。厚生労働省はメンタルヘルスに関するWebサイトである「こころの耳」を運営しており、メンタルヘルスに関する情報発信やコラムの掲載、eラーニングの配信などを行なっています。

 基本的なメンタルヘルスに関する知識に加えて、具体的な事例やシンポジウムの開催などを行なっているため、多くの情報を収集することができます。また、厚生労働科学研究費安全総合研究事業により、以下のようにメンタルヘルスに関するマニュアルも公開されています。

労働者個人向けストレス対策(セルフケア)のマニュアル
管理監督者メンタルヘルス研修のマニュアル
管理監督者向けメンタルヘルス研修マニュアル

 マニュアルの中では、セルフケアとラインケアのそれぞれで気をつけるべきポイントや観点などが紹介されています。また、メンタルヘルス研修を実際に行うためのツールも用意されているため、自社でメンタルヘルスに関する理解を深めるために参考になるでしょう。

 また、厚生労働省が公開している「ストレスチェック制度の 効果的な実施と活用に向けて」では、ストレスチェックについての解説とともに様々な事例について紹介されています。どのようなストレスの原因や影響があるのかについて、ポイントも記載されているためメンタルヘルス研修の参考になるでしょう。


メンタルヘルス研修の効果的な進め方とポイント

 メンタルヘルス研修を効果的に進めて、自社のメンタルヘルス対策を充実させるためには、いくつかのポイントがあります。以下にご紹介するメンタルヘルス研修でのポイントを押さえて、自社での対応や進め方のご参考にしてください。

メンタルヘルス対策の目的や方針の共有

 メンタルヘルス研修の実施やメンタルヘルスに関する対策を行う際には、まずはその目的や方針を共有することが大切です。目的に対する理解や共感が不足していると、形だけのメンタルヘルス対策になってしまい、期待していた効果を得られない可能性があります。

 なぜメンタルヘルス対策が必要であるのかについてや、メンタルヘルス対策を通してどのような状態になりたいのかについてなど、そのビジョンや必要性について経営から発信することが必要です。この際には、研修の実施告知だけではなく具体的な目標などを提示することができると、従業員はどのような状態になりたいのかについてイメージがしやすくなるでしょう。

 また、目的や方針に関する発信は1回行えば良いというものではありません。メンタルヘルス対策は研修の実施だけではなく、職場での風土づくりが大切です。従業員それぞれが日常的に意識ができるようになるために、繰り返し発信をするようにしましょう。

メンタルヘルス対策の計画策定

 メンタルヘルス研修や対策について、目的や方針を決定した後には実際に対応を進めるための計画を策定します。最終的な目標を設定するとともに、階層別、職種別にどのような内容を提供して、どのような知識を身につけてほしいのかについても明確にしておきます。

 階層別に計画を立てる際には、新入社員や中堅社員、管理職のそれぞれの状況や生じやすい問題などを把握しておく必要があります。例えば、新入社員は自分自身でストレスに気づく方法などセルフケアの知識やスキルを身につけますが、管理職はセルフケアに加えてラインケアの方法についても学ぶことになるでしょう。

 職種別に計画を立てる際には、職種ごとの業務特性やそれに伴うストレス要因について把握することが大切です。事例の確認や現場へのインタビューなどを通じて、必要な情報を収集すると良いでしょう。

社外のサービスの活用

 メンタルヘルス研修を効果的に進めるためには、社外のサービスを活用することも有効な手段です。研修の準備や実施を自社内で行うことは、コストの削減や自社らしさの反映に繋がります。一方で、自社内での情報やリソースのみを活用していると、情報の偏りや網羅性の欠如が発生する可能性があります。

 メンタルヘルス研修を実施している研修サービス会社や研修講師を利用することで、体系的な知識やノウハウが提供されることを期待できます。また、相談をする過程の中で自社内のメンタルヘルス対策の方針や課題が抽出されることがあります。自社内で検討せず、外部に発信することによって顕在化する部分もあるため、まずは話を聞いてみることを検討すると良いでしょう。

関係者による協力体制の構築

 メンタルヘルス対策の効果を高めるためには、関係者による協力体制を構築することが大切です。メンタルヘルス研修は、実施したら終わりというわけではなく、その後現場でしっかりと対策が実施されることが目的となります。研修後のサポートや協力体制の構築ができていない場合には、「研修を実施したがその後活かされていない」といった状態に陥ってしまう可能性があります。

 研修後の日常的なコミュニケーションの実施や風土づくりといった部分は、人事部門だけではなく現場の管理監督者や関係者の理解と協力が不可欠です。具体的には、日常の業務の中での対話機会の創出や、情報の集約と報告など、メンタルヘルス対策が当たり前になるための取り組みが大切です。


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リンクアカデミーの研修導入事例

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・東京建物株式会社様

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・株式会社フロム・エージャパン様

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・株式会社トーコン様

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メンタルヘルス研修に関するよくある質問

Q1:メンタルヘルス研修とは

A1:メンタルヘルス研修は、メンタルヘルスに対する知識の習得や意識の向上、メンタルヘルスに関するトラブルを防ぐ方法の理解などを目的として実施されます。メンタルヘルスに関する問題は誰にでも起こりうるものであるため、それぞれが理解を深めて適切な対応を行うことが必要です。また、メンタルヘルス研修を通して職場のルールや仕組み自体を変えるきっかけを生み出すことができます。

Q2:メンタルヘルス研修のメリット

A2:メンタルヘルス研修を行うことで、以下のようなメリットを得ることができます。

■生産性とモチベーションの向上が期待できる
 メンタルヘルスについての知識や、メンタルヘルスを維持するスキルについて研修で学ぶことで、ストレスとの付き合い方を身につけることができます。その結果、仕事に対するモチベーションを維持・向上しやすくなり、生産性も向上するでしょう。

■メンタル不調者の早期発見になる
 メンタルヘルス研修では、自身でメンタルケアを行う方法や、周囲からサポートを行う方法などを学ぶことができます。メンタル不調のきっかけや兆候についても知識を得ることになるため、自身、周囲ともに早い段階で不調に気づくことができるようになります。

■離職率の低下、人材の流出防止になる
 働きやすさや働きがいは、精神的な充実感が大きく影響しています。メンタルヘルスに関するサポートがあることで、従業員の職場での居心地をより良くすることができるでしょう。

Q3:メンタルヘルス研修のプログラム例は

A3:メンタルヘルス研修のプログラムとして、「そもそもメンタルヘルスやストレスについての基本的な知識」といったものや、「セルフケアやラインケアの方法」などが実施されます。特に、職場でのメンタルヘルスについて起こりやすい問題を把握して、ケースワークを通じてその対応方法を学ぶことが多いでしょう。また、近年では新型コロナウイルスの影響による働き方の変化に対応して、リモートワーク下でのメンタルヘルス対策のポイントについても紹介される場合が多くなっています。


まとめ

 メンタルヘルス研修では、メンタルヘルスに関する基本的な知識の理解や、セルフケアやラインケアの方法について習得する内容が実施されます。メンタルヘルス研修を実施することで、従業員は精神的な健康を充実するためのきっかけが生まれることになり、仕事に対するモチベーションの向上や働きやすさの向上などのメリットが得られることが期待できます。メンタルヘルス研修を実施する際には、その目的や方針、計画を明確にするとともに、適宜外部の専門家からのアドバイスを受けることをおすすめします。

稲冨 健太
稲冨 健太
佐賀県出身。名古屋大学理学研究科にて物理を専攻。「伝統工芸」や「ものづくり」を応援したいという想いで、組織コンサルティング会社に就職し理念浸透・人事制度設計・人材育成・マネジメントなどに従事。独立後、中小・ベンチャー企業へのコンサルティングや商品開発の経験を基に精力的にライティング活動を実施。

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