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ナレッジとは?ビジネスにおける意味やナレッジマネジメントのメリットなどを徹底解説

目次[非表示]

  1. 1.ナレッジとは何か
    1. 1.1.ビジネスシーンにおけるナレッジの意味
  2. 2.ナレッジと似た意味を持つ用語
    1. 2.1.①ノウハウ
    2. 2.2.②スキル
    3. 2.3.③ハウツー
  3. 3.ビジネスシーンでよく聞くナレッジの関連用語
    1. 3.1.①ナレッジベース
    2. 3.2.②ナレッジワーカー
    3. 3.3.③ナレッジマネジメント
  4. 4.ナレッジベースについて詳しく解説
    1. 4.1.ナレッジベースのメリットとは
      1. 4.1.1.ナレッジをスピーディーに共有できる
      2. 4.1.2.業務クオリティが向上する
      3. 4.1.3.情報資産を形成することができる
    2. 4.2.ナレッジベースの構築に利用できるツール
      1. 4.2.1.データベース型ツール
      2. 4.2.2.ヘルプデスク型ツール
      3. 4.2.3.グループウェア型ツール
      4. 4.2.4.社内wiki型ツール
  5. 5.ナレッジワーカーについて詳しく解説
    1. 5.1.ナレッジワーカーに該当する主な職種
      1. 5.1.1.①コンサルタント
      2. 5.1.2.②金融アナリスト
      3. 5.1.3.③ITエンジニア
    2. 5.2.ナレッジワーカーに求められるスキル
      1. 5.2.1.情報収集スキル
      2. 5.2.2.分析スキル
      3. 5.2.3.コミュニケーションスキル
  6. 6.ナレッジマネジメントについて詳しく解説
    1. 6.1.ナレッジマネジメントを形成する概念
      1. 6.1.1.暗黙知
      2. 6.1.2.形式知
    2. 6.2.SECIモデルとは?
    3. 6.3.ナレッジマネジメントのメリットとは
      1. 6.3.1.生産性が向上する
      2. 6.3.2.業務の属人性を抑えられる
      3. 6.3.3.人材育成を行うことができる
  7. 7.法人研修のことならリンクアカデミー
  8. 8.リンクアカデミーの研修導入実績
  9. 9.ナレッジに関するよくある質問
  10. 10.まとめ


 近年は情報化社会の発展や、商品・サービスの移り変わりの激化により、組織の中でのナレッジの蓄積や活用に注目が集まっています。ナレッジを活用できる組織をつくることで、業務効率を向上させたり、人材育成の効果を上げたりすることができます。そのためには、まずはナレッジとは何かや、活用するためのポイントを把握しておくことが大切です。

 本記事では、そんなナレッジについて基本的な意味やナレッジマネジメントのポイントなどをご紹介します。


ナレッジとは何か

 ナレッジとは、「知識」や「情報」といった意味を持つ言葉です。一般的には、文章から得られる知識のことを指していますが、ビジネスシーンでは「付加価値を生み出す体系的な知識」といった意味で使われています。


ビジネスシーンにおけるナレッジの意味

 ビジネスシーンでのナレッジは、「付加価値を生み出す体系的な知識」という意味を持っています。単純な情報ではなく、ある一定の目的を達成するために必要となる知識や知恵が、ビジネスにおけるナレッジとして扱われています。ナレッジを活用することで、業務の効率化や業務クオリティの向上を図ることができるため、経験のナレッジ化やナレッジの共有に取り組む企業も多く見受けられます。


ナレッジと似た意味を持つ用語

 ナレッジと似た意味を持つ言葉はいくつか存在します。ここでは、ナレッジと似た意味を持つ言葉についてご紹介します。

①ノウハウ

 ノウハウとは、「専門的な技術やその蓄積」や「技術的な優位性を保つ有効な手段となる情報や経験」といった意味を持ちます。ビジネスシーンにおいては、業務上で必要な専門知識や技術といった意味で用いられています。ナレッジが文章から収集することができる知識であるのに対して、ノウハウは比較的経験によって身につけるものである点で違いがあります。

②スキル

 ナレッジと似た意味を持つ言葉として、スキルも挙げられます。スキルとは、身につけている技術や技能を指しています。ビジネスシーンでは、業務を遂行するために必要な技術のことを指します。ナレッジは文章やコンテンツ化することで共有することができるのに対して、スキルは共有することができません。スキルは、個人が活用するものであるといった考え方になります。

③ハウツー

 ハウツーもナレッジと似た意味を持つ言葉です。ハウツーは基礎的な知識といった意味を持つ言葉であり、ビジネスシーンでも同様の使われ方をしています。ナレッジは基礎的な知識だけではなく、高度な専門知識も含めたものであるのに対して、ハウツーは初歩的・基礎的なものであるといった点で違いがあります。ハウツーは、ナレッジと同様に文章などにして共有することができます。


ビジネスシーンでよく聞くナレッジの関連用語

 ナレッジに関連する用語についても、いくつか種類があります。ここでは、ビジネスシーンでよく聞く、「ナレッジベース」「ナレッジワーカー」「ナレッジマネジメント」についてその意味をご紹介します。

①ナレッジベース

 ナレッジベースとは、ナレッジを蓄積・整理したデータベースのことを指します。ナレッジベースには、社内で生まれたナレッジが一か所にまとめられており、個人がアクセスをしてナレッジの習得を行うことができます。

 ナレッジベースを活用することで、業務を通じて得られた知識や経験などを把握することができるため、企業にとっては重要な情報資源であると言えます。また、ナレッジベースを利用することで、情報収集や管理の効率化を実現することができます。

②ナレッジワーカー

 ナレッジワーカーとは、ナレッジを活用して仕事を行い、成果を出す人材のことを指します。ナレッジワーカーは幅広い知識や専門的な知識などを利用して、企業の事業成長や組織成長などを実現します。

 近年は、IT技術の進歩や情報化社会の発展などにより、商品・サービスの多様化やソフト化が進んでいます。その中で、企業の独自性を高めて、競争優位性を保つためには、ナレッジを活用することができる人材の必要性が高まっています。

③ナレッジマネジメント

 ナレッジマネジメントとは、社内のナレッジを共有したり活用したりといった管理を行うことで、業務効率や事業成果を向上させることを指します。ナレッジマネジメントが適切に行われていない場合には、せっかく生まれたナレッジが現場で活用されないといった状況に陥ることがあります。

 ナレッジマネジメントを実施することで、知識や情報を一元管理し、現場の従業員が活用しやすくなる環境づくりを行うことができるようになります。


ナレッジベースについて詳しく解説

 1人1人の従業員が生み出したナレッジを一元管理するナレッジベースを活用することで、ナレッジの共有や活用が促進されるようになります。ここでは、ナレッジベースについてそのメリットやツールの種類についてご紹介します。

ナレッジベースのメリットとは

 ナレッジベースを活用することで、様々なメリットを得ることができます。ここでは、ナレッジベースを活用することで得られるメリットについて、代表的なものをご紹介します。

ナレッジをスピーディーに共有できる

 ナレッジベースを活用することで、情報や知識を組織の中でスピーディーに共有することができます。ナレッジの共有がスムーズに行われることで、従業員全体の認識の統一や情報共有を行いやすくなります。また、ナレッジベースは部署やチームの中だけではなく、部署や拠点同士で利用することができます。そのため、離れている場合でもナレッジを共有し、それぞれでの活用を促進することができます。加えて、部署異動や退職に際して発生する引き継ぎについても効率的に行うことができるでしょう。

業務クオリティが向上する

 ナレッジベースを活用することで、業務クオリティを向上することができます。例えば、成果が出た経験について、その成功要因を抽出・整理することで、他の人もそれに応じて行動を変えることができるようになります。

 また、業務プロセスについても効率的なものをナレッジとして共有することで、業務におけるムリ・ムダ・ムラを少なくすることができるため、業務効率化とともに業務クオリティの向上を図ることができます。

情報資産を形成することができる

 長期間ナレッジベースを活用することで、企業は情報資産を形成することができます。従業員が日々経験していることをナレッジ化して、ナレッジベースに蓄積していくことで、より良い企業経営をするためのデータや情報が蓄積されていきます。

 データや情報の蓄積だけではなく、必要に応じて情報を取り出して活用するとともに、情報同士の掛け合わせで新しいアイデアを生み出すことが期待できます。ナレッジベースを活用して、情報資産を形成することは、企業の競争優位性を高めるために重要な手段であると言えるでしょう。

ナレッジベースの構築に利用できるツール

 ナレッジベースを実際に構築して活用するためには、ナレッジベースのツールを利用することがおすすめです。ツールにはいくつか目的に応じた種類があるため、基本的なものを確認しておきましょう。

データベース型ツール

 データベース型ツールとは、データや情報を蓄積して必要に応じて検索が行えるツールを指します。様々な知識や情報を蓄積しておくことができるとともに、目的に応じた利用ができるため、応用がしやすいタイプのツールであると言えます。

ヘルプデスク型ツール

 ヘルプデスク型ツールとは、主に社内や顧客からの問い合わせの整理や対応などを行うツールを指します。例えば、問い合わせ頻度が高い内容をまとめてFAQを作成したり、クレームの内容を自動的に分類してデータ化を行ったりといったことができます。

グループウェア型ツール

 グループウェア型ツールとは、ネットワークを介して情報共有を行うツールです。メールやチャットツール、スケジュールツールなどがグループウェア型ツールに該当します。従業員同士でコミュニケーションを取りながらナレッジの共有や活用を行うことができます。

社内wiki型ツール

 「wiki」とは、インターネット上でユーザーが情報を書き込む百科事典である「Wikipedia(ウィキペディア)」の略称です。社内wiki型ツールとは、社内でWikipediaのような百科事典を構築するツールです。

 アクセスすることができる従業員が、それぞれ情報の書き込みや編集などを行うことができるとともに、情報の検索や閲覧を行うことができます。


ナレッジワーカーについて詳しく解説

 ナレッジワーカーは、社会学者であるピーター・ドラッカーが提唱したものであり、「ナレッジ(知識や情報)」と「ワーカー(労働者)」を組み合わせた言葉です。近年その必要性が更に増しているナレッジワーカーについて、ここではその主な職種や求められるスキルについてご紹介します。

ナレッジワーカーに該当する主な職種

 ナレッジワーカーに該当する職種には様々なものがあります。ここでは、代表的なものであるコンサルタント、金融アナリスト、ITエンジニアについてご紹介します。

①コンサルタント

 コンサルタントとは、ある分野についての相談や指導を行う人を指します。コンサルタントが実施する相談や指導のことをコンサルティングと言い、その内容は経営や投資、医療など多岐に渡ります。

 多くの場合は、経営コンサルタントや人事コンサルタント、医療コンサルタントというように、専門分野に特化してナレッジを活用することが多いでしょう。

②金融アナリスト

 金融アナリストとは、資産運用に関するサポートや金融情報についてのコメントを行う人のことを指します。金融アナリストは、世界や国内、業界での経済情報を収集して投資に関するナレッジを用いて投資判断を行います。

 金融アナリストは金融に関する知識だけではなく、業界の特性や商品・サービスの知識なども必要となるため、ナレッジワーカーが活躍する分野であると言えるでしょう。

③ITエンジニア

 システム開発やソフトウェアの実装などを行うITエンジニアも、ナレッジワーカーに該当する職種であると言えます。システムやソフトウェアを開発する際には、ITやデジタルに関するナレッジを活用することが必要であり、知識や情報を収集し続けることが求められます。

 ITエンジニアはナレッジを活用して、顧客が求める要件を把握して、それをシステムに落とし込んでいきます。

 近年ではITやシステム、ソフトウェアなどの基礎知識を獲得するために、ITパスポートの取得を推奨する企業も増えております。

ナレッジワーカーに求められるスキル

 ナレッジワーカーとして活躍するためには、様々なスキルが求められます。ここでは、ナレッジワーカーに求められるスキルとして、代表的なものをご紹介します。

情報収集スキル

 ナレッジワーカーとして、ナレッジを活用して仕事を進めるためには、常に情報収集を行うことが必要です。最新の情報を収集して豊富な知識を身につけることで、適切に顧客に対してアドバイスを行ったり、業務を遂行したりすることができます。

 また、情報収集を行う中では情報を精査することが重要です。情報化社会が発展している現代では、膨大な情報が溢れており、その中には間違った情報が混在しています。収集した情報が正しいものであるのかや、適切なものであるのかについて見極める力も情報収集スキルとして該当します。

分析スキル

 ナレッジワーカーとして活躍するためには、多くのナレッジを持っているだけではなくそのナレッジを適切に活用することが必要です。そのためには、顧客の現状や課題の分析を行う分析スキルが求められます。

 適切に顧客の課題を分析することで、どのようなナレッジが適用できるのかや、ナレッジが有効であるのかについて判断することができます。また、ナレッジ自体の有効性や効果などについても分析を行うことで、ナレッジの価値を高めることができるでしょう。

コミュニケーションスキル

 ナレッジワーカーには、ナレッジの収集や分析だけではなく、コミュニケーションスキルも必要です。ナレッジを収集する際には、インターネットで公開されている情報から収集するだけではなく、様々な人から情報を聞き出すことが必要となる場合があります。

 その際には、適切な情報を引き出すためのコミュニケーションスキルが重要となります。また、ナレッジを活用するためには、顧客や従業員がナレッジの内容やメリットを理解することが必要です。そのため、しっかりと自分の考えやナレッジの内容などを伝えるためのコミュニケーションが大切となるでしょう。

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ナレッジマネジメントについて詳しく解説

 ナレッジを活用して業務効率化や組織成長などを行うためには、ナレッジマネジメントを実施することが大切です。ナレッジマネジメントとは、ナレッジの抽出や管理、活用促進などを行うことを指します。ここでは、ナレッジマネジメントを行うために必要な知識についてご紹介します。

ナレッジマネジメントを形成する概念

 ナレッジマネジメントを形成する概念として、「暗黙知」と「形式知」の考え方があります。ここでは、それぞれの内容についてご紹介します。

暗黙知

 暗黙知とは、長年の経験や個人的な勘などのような、言葉にすることが難しい知識のことを指します。職人技や経験に基づく判断などが、暗黙知として該当します。

 現場での経験によって培われた技術や判断基準などは、人によって捉え方や身につけ方が異なることが多いため、他の人に対してその内容をそのまま共有することが難しいでしょう。そのため、暗黙知の中にあるパターンや要素を抽出して、文章や図表などに落とし込んでマニュアルなどにすることが必要となります。

形式知

 形式知とは、経験や勘といった暗黙知を文章や図表などに落とし込んで、他の人に説明や共有ができるようにした知識のことを指します。マニュアルなど業務プロセスが言語化されているものなどが、形式知に該当します。

 暗黙知を形式知にすることができると、ナレッジとして様々な人に共有することができます。そのため、ナレッジの活用による業務効率化や業務クオリティの向上などを行うことができるようになります。

 また、こうしたナレッジを他の人へ共有する際は、できるだけ誰でも分かる状態にすることがオススメです。Wordなどの文章形式やPowerPointなど共有の仕方は様々ありますが、魅せ方を一工夫するだけで、浸透度合いも変わるのではないでしょうか。

SECIモデルとは?

 個人が持っている経験や勘といった暗黙知を形式知にするためには、「SECI(セキ)モデル」を活用することが有効です。SECIモデルでは、以下のような4つのプロセスに沿って暗黙知を形式知に変換して、新たな発見をすることができます。

■Socialization(共同化)
他の人に対して、経験を通して暗黙知を共有する
(例:OJTを通して先輩から技術の指導を受ける)

■Externalization(表出化)
他の人に対して、文章や図表などにより暗黙知を共有する
(例:暗黙知の要素を抽出して、図表化する)

■Combination(連結化)
表出化した形式知に対して、既存の形式知を組み合わせることで、新しい知識を生み出す
(例:現在の業務プロセスに新しい形式知を取り入れて、効率化を図る)

■Internalization(内面化)
新しく生み出した形式知を蓄積・活用するための工夫を行う
(例:新しい業務プロセスを実行した後に振り返りを行い、より実行しやすくする)

ナレッジマネジメントのメリットとは

 では、ナレッジマネジメントを行うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。ナレッジマネジメントを実行することで得られるメリットについて、代表的なものをご紹介します。

生産性が向上する

 ナレッジマネジメントを行うことで、生産性が向上することが期待できます。従業員それぞれが持っているナレッジを収集して、組織全体で活用することを促進することで、業務をスムーズに行ったり、業務クオリティを向上したりすることができます。

 例えば、入力作業やデータ集計、加工といったいつも時間がかかっている業務がある場合には、スムーズに進めることができている人が行っていることや業務のコツをナレッジ化することで、業務時間を短縮することができるでしょう。

業務の属人性を抑えられる

 業務の属人性を抑えられることも、ナレッジマネジメントのメリットとして挙げられます。「特定の人材にいつも任せている業務がある」ということは、「その人がいなくなった場合には業務が遂行できなくなる」といったことと同じ意味を持ちます。

 特定の人に依存した業務が多くなってくると、その人が感じる負担が大きくなることに加えて、組織の成果創出が頭打ちになってしまうことになります。ナレッジマネジメントを行うことで、他の人も業務を行うことができるようにすることで、属人性を抑えることができるでしょう。

人材育成を行うことができる

 ナレッジマネジメントを行うことで、人材育成を行うことができます。ナレッジマネジメントにより、組織の中でナレッジの共有や活用促進を行うことで、業務だけではなく育成の属人性も低減することができます。

 人が人に教えるといった育成に加えて、ナレッジで人を育てるといった仕組みによる育成体制を整えることができれば、育成機会の増加や育成効果の向上などを図ることができます。

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ナレッジに関するよくある質問

Q1:ナレッジとは?

A1:ナレッジとは、「知識」や「情報」といった意味を持つ言葉です。一般的には、文章から得られる知識のことを指していますが、ビジネスシーンでは「付加価値を生み出す体系的な知識」といった意味で使われています。

 単純な情報ではなく、ある一定の目的を達成するために必要となる知識や知恵が、ビジネスにおけるナレッジとして扱われています。ナレッジを活用することで、業務の効率化や業務クオリティの向上を図ることができるため、経験のナレッジ化やナレッジの共有に取り組む企業も多く見受けられます。

Q2:ナレッジの関連用語は?

A2:ナレッジの関連用語として、以下のようなものが挙げられます。

■ノウハウ
 ノウハウとは、業務上で必要な専門知識や技術といった意味で用いられています。ナレッジが文章から収集することができる知識であるのに対して、ノウハウは比較的経験によって身につけるものである点で違いがあります。
 ■スキル
 スキルとは、業務を遂行するために必要な技術のことを指します。ナレッジは文章やコンテンツ化することで共有することができるのに対して、スキルは共有することができません。スキルは、個人が活用するものであるといった考え方になります。
 ■ハウツー
 ハウツーは基礎的な知識といった意味を持つ言葉です。ナレッジは基礎的な知識だけではなく、高度な専門知識も含めたものであるのに対して、ハウツーは初歩的・基礎的なものであるといった点で違いがあります。

Q3:ナレッジマネジメントを行うメリットは?

A3:ナレッジマネジメントを行うことで、従業員が持っているナレッジを共有して、それぞれが活用することができるようになります。ナレッジの共有や活用が促進されると、業務が効率化して生産性が向上するとともに、業務の属人性を抑えることができます。また、人材育成についても属人性を抑えて、育成効果を向上することができるでしょう。


まとめ

 ナレッジを収集・蓄積・活用することで、組織の中での業務効率向上や生産性向上、育成効果の向上などを図ることができます。ナレッジを活用して事業や組織の成長を実現するためには、ナレッジツールやナレッジワーク、ナレッジマネジメントについてのポイントをおさえることが大切です。従業員それぞれが持っている知識や情報を蓄積して、誰でも使えることができるナレッジにすることで、これまでにはないアイデアを生み出すことも期待できるでしょう。

稲冨 健太
稲冨 健太
佐賀県出身。名古屋大学理学研究科にて物理を専攻。「伝統工芸」や「ものづくり」を応援したいという想いで、組織コンサルティング会社に就職し理念浸透・人事制度設計・人材育成・マネジメントなどに従事。独立後、中小・ベンチャー企業へのコンサルティングや商品開発の経験を基に精力的にライティング活動を実施。

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