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eラーニングが意味ないのは本当?メリット・デメリットや課題の解決方法を解説

目次[非表示]

  1. 1.eラーニング研修とは
    1. 1.1.eラーニング研修の目的・ねらい
  2. 2.eラーニングが意味ない・効果がないと感じる時の原因
    1. 2.1.①自社の目的に合っていない
    2. 2.2.②学習後の実践機会がない
    3. 2.3.③受講者に合うコンテンツを管理者が把握していない
  3. 3.eラーニングとeラーニングシステムの違いとは
  4. 4.eラーニングの導入におけるポイント【企業向け】
    1. 4.1.eラーニングのプラットフォームの選び方
    2. 4.2.eラーニングの料金・費用相場
  5. 5.eラーニングを効果的に活用するには
  6. 6.eラーニングの導入がおすすめの企業
  7. 7.eラーニングの導入における注意点
  8. 8.法人研修のことならリンクアカデミー
  9. 9.リンクアカデミーの研修導入事例
  10. 10.eラーニングに関するよくある質問
  11. 11.まとめ


 企業や学校などで、インターネットを活用した人材育成・教育方法としてeラーニングを導入しているところが増えています。近年は新型コロナウイルスの影響により、新しい育成形態として更に注目を集めています。一方で、従来の集合研修や社内研修などと比較して、eラーニングは効果が低いといった意見も少なくありません。本記事では、eラーニングの課題や有効な活用方法などをご紹介します。


eラーニング研修とは

 eラーニング研修とは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを利用して、インターネット上で学習を行う研修方法を指します。テキストだけではなく、動画教材などを活用することができるため、その他の研修やOJTなどと組み合わせることで学習効果を高めることができます。

(こちらもチェック:「オンライン研修とは?向いている企業や成功ポイント・注意点について徹底解説」)

eラーニング研修の目的・ねらい

 企業がeラーニング研修を実施する目的やねらいとして、以下のようなものが挙げられます。

■従業員の知識やスキルの習得を促進する
■新規入社者がスピーディーに業務に慣れることができるようにする
■場所や時間にとらわれずに研修を実施する
■リモートワークの環境に対応する
■新型コロナウイルスの感染を防止しつつ研修を実施する
■離れた拠点や店舗の従業員に対して同様の内容の研修を実施する
■大人数の従業員に対して多種多様な研修を実施する
■従業員に対する研修や教育の機会を増加する
■新しい情報を素早く従業員に対して伝える
■成功事例やノウハウを全社で共有する


eラーニングが意味ない・効果がないと感じる時の原因

 従業員の学習機会を増加し、知識やスキルの習得を促進するeラーニングですが、時には「意味がない」「効果がない」と感じることがあります。eラーニングの意味や効果を感じることができない場合、以下のような原因があることが考えられます。

①自社の目的に合っていない

 まず考えられるeラーニングの効果が出ない場合の原因として、「自社の目的とeラーニングの内容が合っていない」ということが挙げられます。eラーニングにはビジネスに役立つ一般的な知識を身に付けることができるものや、業種や職種で必要な専門知識の習得に特化したものなど、様々な種類のものがあります。

 そのため、自社の活用目的に即したeラーニングの形式を採用できていない場合は、eラーニングを利用することの意味や効果を感じづらくなってしまいます。広い知識をインプットして欲しいのか、業務ですぐに活かせるスキルを身につけて欲しいのかなど、まずは人材育成の戦略を立て、eラーニングを導入する目的を明確にすることが重要です。

②学習後の実践機会がない

 eラーニングの効果が高まらない原因として、「学習した後に実践機会がない」ということも考えられます。eラーニングだけではなく、インプットの質を高めてスキルを身につけるためには、アウトプット・実践の場を設ける必要があります。

 学んだことを実践する場がないと、自分の理解が正しいかについて確かめることができないとともに、抱えている疑問の解消も行いにくい状態に陥ります。

 そのため、eラーニングによる学習をした後には、実際の業務の中での実践やテストによる知識の確認の実施など、アウトプットを行える機会をつくることが大切です。アウトプットを行った上で、再度学び直しや振り返りを行うことができると、定着度合いを高めたり、業務への接続を測ることができます。

③受講者に合うコンテンツを管理者が把握していない

 受講者に合ったコンテンツを管理者が把握できていない場合にも、eラーニングの効果を感じられない場合があります。eラーニングでは、受講者が視聴する動画などの学習コンテンツを、管理者が設定する場合が多いでしょう。もしくは、コンテンツの選定が受講者にゆだねられていることもあります。その場合は、自分に合う最適なコンテンツがわからなかったり、管理者の求める基準とのずれが生じてしまうこともあります。その際に、受講者の属性や特性、課題などを考慮せずにコンテンツとのミスマッチが生じてしまうと、学習の進捗の遅れや学習したことの実践度合いの低下などの問題を引き起こす可能性が高まります。

 受講者にとってどのような課題があるのか、さらに受講者が目指すべきスキルレベルを明確にしておき、適切な学習計画やコンテンツの設計を行うことができれば、eラーニングによる学習効果を高めることができます。


eラーニングとeラーニングシステムの違いとは

 eラーニングを導入する際には、「eラーニングシステム」という言葉を目にすることが多いでしょう。両者の違いを理解しておくことで、eラーニングの全体像を把握することができます。

 eラーニングシステムとは、eラーニングによる学習を行うために、受講者や教材などを管理・作成するシステムのことを指します。eラーニングシステムを利用することで、受講者の登録や進捗状況の管理、学習教材のアップロードや共有などをスムーズに行うことができます。

 また、eラーニングシステムを構成する要素として、「LMS(Learning Management System)」があります。ほとんどのeラーニングシステムで組み込まれているものですが、LMSを活用することで、教材や成績、実施状況などを一括で管理することができます。

(こちらもチェック:「eラーニングシステムとは?意味や効果、比較ポイントを徹底解説!」)
(こちらもチェック:「LMS(学習管理システム)とは メリットや機能、導入の流れを解説」)


eラーニングの導入におけるポイント【企業向け】

 企業がeラーニングを導入する際には、自社に合ったプラットフォームやサービスを選びつつ、予算に合わせて導入を検討します。ここでは、eラーニングを導入する際のポイントについて簡単にご紹介します。

eラーニングのプラットフォームの選び方

 eラーニングのプラットフォームを選ぶ際には、以下のようなポイントをおさえておくことが大切です。

■導入の目的を明確にする
 eラーニングのプラットフォームやサービスを選ぶ際には、まずは機能の比較などを行う前に、そもそもどのような目的で導入するのかを明確にします。コンプライアンスやセキュリティのような一般的な知識を身につけて欲しいのか、自社の業種に特化したスキルを身につけて欲しいのかなど、何を学んで欲しいかを考えます。

■目的に合った特徴を持つものを選ぶ
 目的が明確になった後には、それに合った特徴を持つプラットフォームを選びます。サービスによっては、ある程度コンテンツが揃っているものもあるため、自社で用意できる教材はどの程度あるのかについても考慮しておくと、導入をスムーズに行うことができます。

eラーニングの料金・費用相場

 どのようなプラットフォームが望ましいかについて検討するとともに、予算に合わせて各サービスを比較検討しましょう。eラーニングのシステムは、月額または年額での課金方法を設定していることが一般的です。また、システムを利用できる人数や期間、活用できる機能の種類・数によって月額費や年額費が変動することが多いでしょう。

 料金・費用の相場としては、利用者が100名未満の場合は月額で3万円〜5万円程度であり、100名を超えると月額5万円以上の費用がかかることがあります。月額費や年額費に加えて、初期設計費として別途費用が発生することが多いため、合わせて確認しておく必要があります。


eラーニングを効果的に活用するには

 eラーニングを効果的に活用するためには、いくつかのポイントがあります。ここでは、eラーニングの効果を高めるためのポイントについてご紹介します。

■集合研修やOJTと組み合わせる
 eラーニング単体で業務スキルを向上したり、実技的な研修を実施したりすることは難しいでしょう。インプットで理解することはできても、定着するためには、アウトプットをすることが重要だからです。eラーニング以外の集合研修やOJTといったその他の研修と組み合わせ、インプットとアウトプットを繰り返し行うことでeラーニングの効果を高めることができます。

 このように、様々な学習方法を組み合わせることを「ブレンデッド・ラーニング」と呼びます。eラーニングで学んだことを実務で振り返りを行うことや、実務での疑問をeラーニングで解消することなどを行うと、学習効果を高めることができます。

■マイクロラーニングを活用する
 マイクロラーニングとは、ポイントをまとめて短く学習を行うことを指します。1つのコンテンツの時間を短くすることで、隙間時間での学習を実施しやすくしたり、集中力を維持しやすくしたりすることで、eラーニングの効果を高めることができます。

■コミュニケーション機能を利用する
 eラーニングは1人で学習を進める状況が続くと、モチベーションが低下して進捗が悪くなるケースが多く見受けられます。そのため、講師への質問や受講者同士のコミュニケーションなどを行うことができるようにすることで、「変われる」「できる」「楽しい」といった学習に対する意欲を高める工夫が必要です。


eラーニングの導入がおすすめの企業

 eラーニングは様々な企業で導入や活用ができるものですが、特に以下のような特徴を持つ企業はeラーニングの導入をおすすめします。

■従業員のスキルアップを効率的に行いたい
■集合研修などにかかる費用を抑えたい
■研修の機会を増やして学習機会を創出したい
■拠点や店舗が離れている
■育成を行うことができる人材が不足している
■従業員の人数が多い
■従業員の知識やスキルの習得状況を見えるようにしたい


eラーニングの導入における注意点

 eラーニングを導入する際には、効果を高めるポイントとともに、効果を低減させないように注意すべきポイントも押さえておくことが大切です。主に、以下のような点について注意をしておきましょう。

■中長期的な目線を持つ
 eラーニングを導入する際には、現在生じている課題を解決することも大切ですが、長い目で見た時にどのような効果を得たいのかについても考慮する必要があります。従業員にどのような状態になって欲しいのかや、次の世代に対してどのような機会を提供したいのかといった人材育成に対する戦略を立てることで、長い期間でeラーニングを活用することができます。

■受講者に適切なフィードバックを実施する
 eラーニングを用いて研修を行う場合、従業員のスキルの把握や、研修の理解度、また研修実施後の効果などを管理者が正しく認識できていない場合があります。eラーニングだけで管理するのではなく、ヒューマンタッチによる管理も合わせることによって、受講者ひとりひとりが研修の効果を得ることができます。

■どのようなデバイスに対応しているかを確認する
 eラーニングシステムによっては、対応しているデバイスに違いがあります。パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットなどでも学習ができるものを選ぶことで、移動時間などにも学習を進めることができます。


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リンクアカデミーの研修導入事例

・ネットワンシステムズ株式会社様

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・東京建物株式会社様

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・株式会社フロム・エージャパン様

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・株式会社トーコン様

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eラーニングに関するよくある質問

Q1:eラーニングに効果はない?

A1:自社の状況や受講者の状態に合っていないシステム利用やコンテンツ設計を行っていたり、学習後の実践機会がなかったりする場合には、eラーニングの意味や効果を感じづらくなります。eラーニングは、あくまで学習をサポートするものであるため、それ単体だけではなくOJTや集合研修など他の育成方法と組み合わせることが大切です。また、学習した内容を振り返る機会を設けたり、テストができるようにしたりすることで、学習効果を高めることができます。

Q2:eラーニングのメリット

A2:eラーニングによる学習を実施するメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

■デバイスを利用してインターネット上で学習を行うため、場所を選ばない
■隙間時間などで学習を進めるなど、自分のペースで計画を立てることができる
■成績や学習状況が即座にわかる
■動画や音声の教材を活用することで、分かりやすい情報が得られる
■研修にかかる費用を抑えることができる

Q3:eラーニングのデメリット

A3:eラーニングによる学習を実施するデメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

■オンライン上で学習を行うため、グループワークや実技を伴うものは実施しにくい
■直接講師や他の受講者に対して質問や議論ができない
■強制力が弱くなると、学習を進めるスピードが遅くなることがある


まとめ

 eラーニングのシステムやコンテンツの内容が、自社の状況とマッチしていない場合には、eラーニングの効果を感じられなくなることがあります。そのため、eラーニングを導入する際にはその目的を明確にしておき、料金だけではなく目的に沿った機能や特徴があるのかについても確認・検討を行うことが大切です。また、eラーニング単体で学習を完結するのではなく、OJTや集合研修など他の研修や育成と組み合わせて学習を進めることで、その効果を高めることができます。


稲冨 健太
稲冨 健太
佐賀県出身。名古屋大学理学研究科にて物理を専攻。「伝統工芸」や「ものづくり」を応援したいという想いで、組織コンサルティング会社に就職し理念浸透・人事制度設計・人材育成・マネジメントなどに従事。独立後、中小・ベンチャー企業へのコンサルティングや商品開発の経験を基に精力的にライティング活動を実施。

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